子供が ノロウイルス にかかった時、どのような 食事 を与えていますか?無理に食べさせなくても良いことはご存知でしょうか?
なぜ食べさせなくても良いのか、食べさせるとしたらどんなものが良いか考えていきましょう。
子供がノロウイルスの時、食事はどうすればいい?
ノロウイルスの時には、食事はしなくてもOK。
ノロウイルスにかかると、胃腸が炎症を起こしている状態となります。このような時には胃腸の炎症が落ち着くまで食事はとらずに、胃腸を休ませるようにしましょう。
弱った子供をみて、体力を付けるために食べさせようとしても、胃腸の炎症をさらに強めてしまうため、無理に食事を与えない方が良いのです。
2日程度食事をとれなくても、回復した後の肉体的な影響はほどんどありません。そのため、体力の低下を気にすることなく絶食を続けてください。
それに、もしも無理に食べさせても、嘔吐や下痢で排出されてしまい、体には栄養が残せない可能性もあります。
食事よりも気にしなければならないのが、脱水症状です。経口補水液などを小まめに飲ませることにより、お子さんの脱水症状を防いであげてください。
この時に気を付けて頂きたいのは、柑橘系のジュースを与えないようにしましょう。柑橘系のジュースは、含まれているクエン酸が胃を刺激し、下痢を引き起こしやすいために、子供には負担になってしまいます。
また、炭酸飲料も胃腸に刺激が強いので避けましょう。下痢を排出してお腹の菌をどんどん出してしまった方が治りは早いのですが、腸壁を傷めることはおすすめできません。
もしも食事をとらせるとしたら、どんなものがよいでしょうか。
嘔吐の症状が落ち着き、子供が少しずつ食べられるようになってきたら、回復食として、一体どのようなものを食べさせるとよいでしょうか?
胃腸を刺激するものや、油分が多く胃腸に負担をかけるものは良くないということはお分かりかと思いますが、食物繊維の多い芋類、根菜類やきのこ類も気を付ける必要があります。
ノロウイルスにかかった子供には、消化吸収の良いお粥、軟らかく煮たうどんやそうめんが最も良いでしょう。
他には、すりおろしたりんごこれらの食品を、一日に3回とは言わずに、食べられる時に食べられる量を食べさせてください。食事の回数が一日に5回~6回になっても、ゆっくりと少量ずつを食べることにより、嘔吐をおさえられます。
ノロウイルスにはヨーグルトがいいとも言われていますが、ノロウイルスにかかった時に食べさせるべきかというと、そういうことではありません。
ヨーグルトは、腸の中で善玉菌として働き、傷んだ腸の壁を修復し、炎症を抑えてくれますから、ある程度症状が治まってきてから食べさせるのはいいでしょう。
しかし、ヨーグルトはたんぱく質ですから、胃腸が分解しようとするときに、負担をかけてしまいます。そのため、症状の強い時に食べさせると、消化が悪く、嘔吐や下痢の原因となってしまいます。
ラクトフェリンを含むヨーグルトは常日頃から摂取している人に、罹患率が低いという研究結果がありますから普段から、ノロウイルス対策のために、食事に取りいれてみてください。
食事ができるようになるまでの日数
ノロウイルスの最もきつい症状は1日~2日続き、この間は食事はできないことが多く、水しか喉を通りません。その後3日目からは少しずつ食事がとれるようになります。
しかし、食事がとれるようになったからと言っても、すぐに唐揚げなどの脂っこいものや、お菓子類は胃腸には負担になりますから、避けた方がいいでしょう。
ほとんどの子供は5日目には回復して、通常の食事がとれるようになると思います。
それまでは、回復食として先述した消化吸収の良いお粥やうどんなどを食べさせて様子をみていただき、突然油ものを食べさせることなく、1週間程度は子供の具合をみながら、徐々に通常の食事に戻していってください。
まとめ
子供がノロウイルスの時、食事はどうすればいい?
ノロウイルスの時には、食事はしなくてもOK。
もしも食事をとらせるとしたら、どんなものがよいでしょうか。
食事ができるようになるまでの日数