最近ノロウイルスという言葉を耳にする事がよくありますが、小さい子供がおう吐や下痢をしたときに、「まさかノロウイルスかも」と不安になることはないでしょうか。そんな時のために ノロウイルス の 検査 方法と金額をを知っておくといいかもしれません。
ノロウイルスの検査の方法とは
ノロウイルスの検査をおこなっている機関
最寄りの保健所や研究機関、または医療機関でおこなっています。子供の場合は、かかりつけの医療機関にまずは電話してノロウイルス感染の検査ができるかどうかを確認してみるのが良いでしょう。
保健所や研究機関は学校や職場で集団発生した時や、二次感染の危険がある時に検査をする方々が対象になります。
ノロウイルスの検査の対象者
ノロウイルスの検査は、疑わしいからと言って誰でもできるというものではありません。基本の対象者は3歳未満の子供と65歳以上の高齢者です。
そのほか、悪性腫瘍のある人、抗がん剤の治療をしている人、臓器移植後の人、免疫抑制剤を投与している人、また重症化する恐れのある人も対象になることがあります。
3歳未満の子供の場合、ノロウイルスの検査対象にはなっていますが、全員が検査をするわけでもありません。医師は患者の症状をみて判断することになります。
ノロウイルスの検査方法
ノロウイルスの検査方法は、大人も子供も同じで、便のなかにノロウイルスがあるかどうかの検査をします。簡易検査の場合、検査キットで便をとり検査しますが、小さい子供の場合はオムツを持参するのも良いかもしれません。
行く予定の医療機関にあらかじめ電話して、持っていくものが必要か聞いてみてください。結果が出るまでの時間は検査によって変わってきますが、通常、キットを使った簡易検査では、約20分から60分でわかります。
しかし、検査キットを使う簡易検査は早く結果がでるので、多くの医療機関で使われていますが、潜伏期間や初期症状の時に陰性になる事がありますので、100%確実な検査ではありません。
正確な診断をするためには、電子顕微鏡法、RT-PCR法、リアルタイムPCR法を使って遺伝子を検出し診断します。その場合、検査結果が出るには日にちがかかり、どこでも出来る検査ではなく、保健所や研究機関でないとおこなっていません。
ノロウイルスの検査の費用
平成24年から、検査対象者である、3歳未満の子供、65歳以上の高齢者は保険適用になりました。また、悪性腫瘍のある人、抗がん剤の治療をしている人、臓器移植後のひと、免疫抑制剤を投与している人、重症化する恐れのある人も保険適用となることがあります。
しかし、それ以外の人は保険適用外となります。保険適用外の場合の検査費用は、簡易キットを使った検査の場合は約3,000円から5,000円ほどで、精密検査である、電子顕微鏡法、RT-PCR法、リアルタイムPCR法での検査は約30,000円ほどかかります。
ノロウイルスの検査の必要性
ノロウイルスの検査は疑わしい人全員がおこなっているわけではありません。なぜかというと、ノロウイルスの治療は対症療法になるからです。
新型ノロウイルスというニュースもありましたが、基本的には症状が良くなるのを待つしかなく、特効薬がないのです。また、仮にノロウイルスであったとしても、健康な成人であれば、そのほかの胃腸炎と治療方法は変わりません。
しかし、対象者である3歳未満の子供、65歳以上の高齢者、また、悪性腫瘍のある人、抗がん剤治療をしている人、臓器移植後の人、免疫抑制剤を投与している人、重症化する恐れのある人は、医師の診断のもと、必要であれば検査を受け、病状を観察する必要があるでしょう。
まとめ
ノロウイルスの検査の方法とは
ノロウイルスの検査をおこなっている機関
ノロウイルスの検査の対象者
ノロウイルスの検査方法
ノロウイルスの検査の費用
ノロウイルスの検査の必要性