毎年のように集団感染が話題になっているのがノロウイルスです。学校や老人施設などでの感染が有名ですね。 ノロウイルス に感染すると、どういった状態になるのでしょうか。
また、 完治 したかどうかはどのように見極めればいいのでしょうか。いろいろな疑問に答えます。
ノロウイルスの完治はどうやって見極める?
ノロウイルスの基礎知識
ノロウイルスは食中毒の原因となるウイルスの1つです。
乳幼児・児童が集団生活を送る場では毎年10月ころから患者が出はじめ、11月~12月ごろに流行のピークを迎え、1月ころまで流行が続きます。近年はウイルスが進化した「新型ノロウイルス」と呼ばれるものも流行しているため、一度感染したからと油断していると新型に感染するということもあります。
ノロウイルスは手や指・食品などに付着することで口から感染し、多くの人に嘔吐・下痢・腹痛といった症状があらわれます。感染力が非常に強いため、患者の世話をした家族や医療従事者もしっかりと予防をしないと2次感染してしまう可能性が高くなります。
ノロウイルスの潜伏期間や完治までの期間はどれくらい?
ノロウイルスの症状のあらわれ方には個人差があります。一般的には体内にウイルスが侵入してから症状があらわれるまでの潜伏期間は1日~2日とされています。その後、嘔吐・下痢・腹痛などの症状が続くのが2日~3日ほどで、症状は改善していきます。
気をつけなければならないのは、症状がおさまったからといってウイルスが体内からなくなったわけではないという点です。
嘔吐・下痢・腹痛などの症状が出なくなると体調は回復しますが、ウイルスは1週間以上体内で生き続けていることを知っておく必要があります。そのことをふまえて2次感染者が出ないように細心の注意をはらわなければなりません。
ノロウイルスは発症後3日間は感染力が強いこと、その後1週間は感染力があることをしっかりと覚えておきましょう。
ノロウイルス感染後、登園・登校はいつからできるの?
インフルエンザやおたふく風邪などに感染した場合には、発症から「学校保健安全法」で定められた期間が経過して医師の許可が出るまでは「出席停止」となります。
ですが、ノロウイルスは「学校保健安全法」で指定されている感染症ではないため、出席停止の期間が明確に決められているわけではありません。
幼稚園や学校によっては「医師の許可が出るまで登園・登校は不可」としているところがあり、「登園許可証・投稿許可証を医師によって書いてもらうまで出席できない」というルールを決めている場合があります。
もし子供がノロウイルスに感染した場合には、通っている幼稚園や学校に登園・登校の目安について相談するようにしましょう。
だいたいの目安としては、嘔吐・下痢・腹痛といった症状がおさまってから48時間後あたりから登園・登校が可能になると考えてもいいでしょう。
ただし、しばらくの間は他の人に感染させてしまう恐れがあることを自覚し、手洗いや消毒をこまめにおこなって2次感染を防ぐ努力をすることも大切です。
ノロウイルスの感染を防ぐためには?
ノロウイルスの流行が気になる時期になったら、しっかりと予防をするようにしましょう。基本的には手洗いをしっかりと行うことが有効とされています。
外出から帰宅した際・料理の前・食事の前・トイレの後などに石鹸で指先・指の間・爪・指のしわ・手首までしっかりと洗い流すことが大切です。消毒用エタノールでの消毒もオススメです。
家庭内での感染を防ぐためには、調理する食品をしっかりと加熱することも重要になります。あわせて、キッチンや調理道具の消毒も怠らないようにしましょう。
不特定多数の人が触る機会の多い食器・ドアノブ・トイレ・椅子などの消毒も行っておくのがポイントです。特にノロウイルス感染者が出た場合には、こういった共用部分の消毒を徹底することで2次感染の確率を下げることができます。
まとめ
ノロウイルスの完治はどうやって見極める?
ノロウイルスの基礎知識
ノロウイルスの潜伏期間や完治までの期間はどれくらい?
ノロウイルス感染後、登園・登校はいつからできるの?
ノロウイルスの感染を防ぐためには?