これから夏本番を迎えます。この季節に、注意したい病気の一つには熱中症があります。この病気は大人から子供まで年齢を問わず起こりうる病気です。
毎年、 熱中症 に関するニュースは耳にしますが、その 症状 を正しく見極め早めに対処する事が大切です。
大人から子どもまで・・・早めの対処が重要!熱中症の症状とは
熱中症とは
熱中症とは、高温下の場所で、長時間の運動や労働により体温が上昇するのに対し、発汗機能が低下し、体内に熱がこもり頭痛やめまい、意識障害を引き起こす病気です。重症になると、生命の危険を伴う恐れもあります。
私たちの体温は、体の中で作られる熱と環境から与えられる熱、体の外に出す熱がそれぞれ脳にある体温中枢でコントロールされています。その体温中枢がコントロール出来なくなると、体温がどんどん上昇してしまい、体の中に熱がこもり脱水症状を起こします。
私たち人間の体の水分量は、大人で体重の約60~65%、赤ちゃんで約75%を占めています。発汗などで失った水分を補給しなければ、体に影響を及ぼします。
子供の場合は、大人よりも体の機能がまだ未熟なため、脱水症状が急激に進む恐れがあります。周囲の大人が注意するようにしましょう。
熱中症の種類
熱中症は熱失神や熱射病などの総称で、以下のように4つに分類されています。以前は、日射病と呼びましたが、日射病は太陽の光が原因となり起こる症状だけを現しますので現在はあまり使われません。
熱失神
めまいや失神の症状。暑さにより血管が拡張することによって、脳に送られる血量の低下により起こります。
熱けいれん
痛みを伴った筋肉のけいれんで、主に脚や腹部に起こります。高温下での運動や作業により大量の汗をかき、血液中の塩分量が低下し水分や塩分補給をしなかった時に発生します。
熱疲労
大量の発汗、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感、体温は正常かやや高めの症状です。体内の水分、塩分不足により起こります。いわゆる脱水症状です。熱射病の前段階となり、この時の対処が重要となります。
熱射病
汗はかかず、体が赤く熱っぽくなり体温は39度を以上こえる状態です。めまいや吐き気、頭痛、意識障害、昏睡、全身けいれんなどの症状が現れます。
熱疲労から更に進行し、極度な水分不足や塩分不足により体温中枢がコントロール不能になっている極めて危険な状態です。最悪の場合、死に至る場合もありますので救急車の手配が必要です。
熱中症になったら
熱中症の症状が現れた場合は涼しい場所へと移動し、衣服を緩め、頭を高くして静かに寝かせます。そして、水で絞ったタオルで体を冷やしながら、イオン飲料などの水分を与えます。
但し、意識がもうろうとしている、けいれんを起こしている場合はすぐに病院を受診してください。
最後に
炎天下の中、車内に子供を残し外出すると、例え冷房をつけていても窓越しに受ける太陽の暑さは子供にとって命に関わる事態にもなりかねませんので注意しましょう。
また、ベビーカーでのお散歩も、アスファルトの反射熱を受け体温が上昇しますので注意しましょう。
子供は自分で体温管理がうまくできません。日陰で休憩をしたり、こまめに水分補給をし熱中症に気を付けましょう。子供の場合、少しの油断が命取りになることもありますので、大人以上に注意が必要です。
また、一度熱中症にかかると、他の人に比べて再発しやすいと言われています。熱中症経験者は、特に気を付けましょう。
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