毎年、猛暑日が増えてきているため熱中症で亡くなる方は年々増加傾向にあります。特に、小さな子供や体力の衰えた高齢者は少しでも、 熱中症 と疑われるような症状が出たら注意が必要です。
なかでも 頭痛 の 症状 は要注意なので、必ず誰かが付き添って症状を観察し悪化した場合はすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。
熱中症の症状で頭痛が起きたら要注意
熱中症とは
熱中症とは気温の高い中で作業や運動を行った場合、汗となって体から水分が奪われ体中の水分と塩分のバランスが保てなくなる状態のことをいいます。
そのため、めまいやふらつき頭痛やだるさなどの軽い症状から痙攣や高熱、意識障害を起こし命の危険を脅かす重篤な症状まで発現する可能性があります。
熱中症の予防
熱中症にならないためには、こまめな水分補給により体中の水分量を減らさず電解質となる塩分やミネラルのバランスを保つことが必要となります。また定期的に涼しい場所で休憩をとり、体温を上昇させないよう工夫することも大切です。
少しでも体調に変化があった場合は、エアコンのある場所で安静に過ごすことにより熱中症での重篤な症状は防げます。
特に高齢者においては室内での熱中症発生率は高く、室内だから大丈夫と言った認識は危険ですから室内でも熱中症になることを念頭に置き、こまめな体温調節と水分補給を心がけましょう。
小さなお子さんの場合は大人と違って背が低いためアスファルトの輻射熱を体中で受けやすくなりますから、散歩や外出時にはなるべくアスファルトを歩くのは避けるように心がけましょう。
土や芝生の上を歩くことにより、地熱の熱い照り返しを防ぐことができるので体温の上昇を抑える事ができます。
しかし、どうしてもアスファルトの上を歩かなければならない時は、抱っこやベビーカーを利用してなるべく照り返しによる熱を受けないよう気を付けましょう。水を入れたスプレーなどを持ち歩き、子供の首や背中にかけ体温の上昇を防ぐようにしましょう。
熱中症の症状は3段階に分けられる
熱中症の初期症状
軽いめまいやふらつき食欲不振などの症状が現れた場合や異常な量の汗が出始めた場合は、熱中症の初期症状の可能性があります。すぐに水分を補給し、症状が改善するまで様子を見ましょう。
熱中症の中期症状
だるさや頭痛から始まり吐き気や嘔吐などの症状へ進みます。また手足のしびれが出た場合や意識がもうろうとして集中力がなくなり始めた場合は、すぐに運動や作業をやめ涼しい場所に移動し安静にしましょう。
熱中症の後期症状
高熱が出て、意味不明なことを発したり意識がない場合や痙攣を起こしている場合は安静にした状態で体を冷やしながら早急に救急車を呼びます。
熱中症の症状が出た時の対応
- 日陰やエアコンのある部屋へ移動し、横になり安静にする。
- 水やお茶ではなく塩分やミネラルを含むスポーツドリンクや経口補水液などで十分な水分を補給する。
- わきの下や足の付け根、首の裏など太い血管のある場所を氷や冷えたペットボトルなどで冷やす。
- 頭痛や吐き気がある場合は悪化する可能性があるので1人にしない。
- 衣服を緩めて体を圧迫しないようにする。
- 症状が改善しない場合はすぐに救急車を呼ぶ。
熱中症での犠牲者を増やさないために
熱中症は防ぐことのできる症状です。初期段階の症状では、回復も早く命に関わることはありません。しかし、中期状態の症状を見過ごし後期状態の重篤な症状になってしまうと手遅れになることも少なくありません。
そうならないためにも、炎天下の中で具合の悪そうな人を見かけたら少し様子を見て声をかけましょう。一人で対応できない場合は、周りの人と協力し対処にあたりましょう。
「熱中症だから大丈夫」と、軽く考えずに命の危険もあるということを忘れてはいけません。
まとめ
熱中症の症状で頭痛が起きたら要注意
熱中症とは
熱中症の予防
熱中症症状は3段階に分けられる
熱中症の症状が出た時の対応
熱中症での犠牲者を増やさないために