梅雨明けや真夏に起きやすい 熱中症 は、とても危険な病気です。毎年何千人もの人が、熱中症で病院に救急搬送されています。特に赤ちゃんや小さな子供は、大人よりも熱中症にかかりやすいので、十分に気を付け、事前に熱中症対策を講じなければなりません。
それでは、熱中症の症状と 対策、そして熱中症対策の グッズ について詳しく見ていきましょう。
夏の危険な病気・熱中症。熱中症対策とグッズを紹介
熱中症の症状
気温30度、湿度50%を超えると、熱中症が起こりやすいことが分かっています。熱中症とは、体の体温調節機能がうまく働かなくなり、体温が急激に上昇して脱水症状を起こす病気のことです。症状の程度に応じて、熱けいれん、熱疲労、熱射病の3つに分けられます。
熱けいれんは、熱中症の初期の段階です。体温はそれほど高くありませんが、足、腕、腹部などでけいれんを起こします。吐き気や頭痛を伴っていることもあります。
熱疲労とは、熱中症の第2の段階です。熱けいれんより症状は重いですが、まだ、重症には至っていません。体温が上がり、脱水状態になっています。全身の倦怠感や、吐き気、めまい、頭痛などの症状が見られます。
熱射病とは、熱中症が重症化した状態です。体温が高く、強い脱水症状が見られます。そのため、体温を下げるために本来出るはずの汗が出ずに、皮膚が乾燥しています。意識がなくなり、命の危険があります。
熱中症の応急処置
熱中症はすぐに軽度の症状から、重度の症状に進んでしまうので、熱中症かな、と感じたら、すぐに応急処置をしなければなりません。
熱中症の応急処置としてまず初めにすることは、熱中症が疑われる患者を蒸し暑い環境から離れさせ、涼しい場所に移動させることです。そして、衣服を脱がせ、冷たい濡れタオルを体に当てます。脇の下や首の付け根、太ももの付け根、おでこなどを冷たいタオルで冷やすことで効果的に熱が発散されます。さらに、水分をたっぷりと与えます。脱水症状がひどい場合には、経口補水液やスポーツドリンクを与えましょう。
熱中症の対策とグッズ
熱中症は室外、室内に関係なく、どこででも起こりうる病気です。真夏日は熱中症になりやすいので、熱中症対策グッズを用い、きちんとした対策を講じましょう。
まず、基本的な対策は、暑い時間帯の外出を控えることです。室内で過ごすときも、エアコンを賢く使い、室温を常に27度前後に保っておきましょう。
外出をする際には、風通しの良い衣服を身に着け、帽子をかぶったり、日傘を使用したりしましょう。ベビーカーは、地面からも熱い放射熱を受けるので、赤ちゃんが長時間ベビーカーに座っていると熱中症になりやすいことが分かっています。
ですので、赤ちゃんをベビーカーに座らせるときは必ず、ベビーカー用の日傘や日よけカバーを使いましょう。また、長時間赤ちゃんがベビーカーに座ったままにならないように、時々ベビーカーから降ろして様子を見てあげることが大切です。
車で移動するときも十分な熱中症対策を講じることが大切です。車の中は外気温に比べて、温度が高くなりがちです。例えば、外気温が29度でも、車内の温度は35度以上にまで上がっていることもよくあります。ですので、長時間車で移動するときには、エアコンを必ずつけ、車用の日よけカーテンやサンシェードを使って、直射日光が入らないようにしましょう。
最後に、熱中症対策で一番大切なことは、水分補給です。特に蒸し暑い日は、室内でも室外でも、常に水分補給をするように心がけましょう。汗をかいた分だけ水分補給をすることが基本です。特に汗を多くかく日は、熱中症対策として、経口補水液を飲むこともお勧めです。
病院受診の目安
熱中症の症状がひどく、呼びかけても返事が鈍かったり、ぐったりしていて水分を受け付けなかったりする場合にはすぐに病院を受診します。また、意識を失っていたり、けいれんを起こしたりしている場合は、救急車を呼んで大至急病院へ行きましょう。
まとめ
夏の危険な病気・熱中症。熱中症対策とグッズを紹介
熱中症の症状
熱中症の応急処置
熱中症の対策とグッズ
病院受診の目安