41度以上の発熱や嘔吐が生じたら、腎臓機能や血流にトラブルが起こしている可能性もありますので侮れない病気です。そんな危険な状態が起きないように 熱中症 の症状にあげられる 吐き気 がみられたら、早めに対処できるようにポイントを押さえておきましょう。
吐き気をともなう熱中症は侮れない病気です!
症状とそれぞれの対処法
大まかに項目が4つにわけられています。それぞれの症状を理解し、最悪のケースを避けるために、適切な対応を知っておきましょう。すべてにおいて初期対応が正しくできれば、おのずと大事に至ることはありません。未然に防げる方法を身に着けておくべきです。
熱射病
暑いところに長くいると水分が不足します。その状態が長く続くと腎臓の機能に大きなトラブルが生じます。体温以上の場所で長時間いることは汗をかいても、体温を適温に下げることができなくなります。
そのままの時間が経過し41度以上の発熱を発症した場合、腎臓機能が働かなくなり、尿が出なくなる症状に及びます。なぜそのようなことが起きるのかという理由として、汗を大量にかいたため血液量が減り、血流が滞ってしまうためです。そのため嘔吐や発熱が生じるのです。
対処法として、体の熱を少しでも下げるように、水の他、氷などで冷却しましょう。
熱けいれん
熱射病と同様に暑い場所で、長時間何らかの活動をして大量の汗をかくことで、血液に含まれる塩分が不足するためにけいれんを起こします。状態にもよりますが点滴などの処置を必要となる場合もあるので、受診をお勧めします。
熱失神
日差しの強い場所にいれば当然体温が上昇し、その上昇した体温を早く冷まそうとするため血流がその箇所に通常より多く流れるため、他の内臓の血液が不足して熱失神が生じます。
対処法は、まず水分補給後、涼しい所へ移動をして体を休めて様子をみましょう。状態を見極めて、必要ならばすぐに病院に行き、処置を受けましょう。
熱疲労
熱疲労は、暑さが原因で発症するので屋内外に関わらず起きます。安静にしていても生じることがあるので、体調が優れない時は注意が必要です。熱疲労は、平熱の場合がほとんどですが、まれに40度以上の発熱がでるケースもあります。それにともない脱水症状が起きて体がだるくなり、頭痛や吐き気も症状としてみられます。
対処法はとにかく水分補給です。イオン水やスポーツ飲料が適切です。安静にして体を休めましょう。
熱中症の予防
熱中症は、ある程度の注意をすれば予防が可能になります。外出時は特に注意が必要です。通気性の良い帽子や服を選び、運動をしたら20分ごとに水分補給を心がけることが大切です。
なるべく直射日光は避けて日陰で休む時間をとるように意識する。基本ではありますが体調がすぐれない時は注意が必要です。タオルを冷やしておくことができれば、とてもベストな対応ができます。
熱中症は体温調節が難しい子供にとっては特に十分な用心が必要です。吐き気や発熱の症状が出てきて、熱失神や熱けいれんの症状まで進行してしまうと、回復までにかなり時間を要してしまいます。
しかし熱中症になってしまうことがあっても、事前に対処できる程度の知識があれば避けることは可能であり、軽症で済むケースが大半であります。
まずは迅速な水分補給が大きなポイントであり、重症にならないためにも未然に防ぐ基礎知識をお忘れなく肝に命じることです。
涼しい場所で、楽な状態・格好をさせて安静にすることやスポーツ飲料は一度に大量にとるのではなく、少しずつ回数をこまめにとり、早く脱水症状を軽減するように努めることです。
子供の意識は、しっかりしているか常に気をつけることは言うまでもありません。いつもと違うと思ったら、即病院へ受診すべきです。
まとめ
吐き気をともなう熱中症は侮れない病気です!
症状とそれぞれの対処法
熱射病
熱けいれん
熱失神
熱疲労
熱中症の予防