夏風邪 の 症状 は喉の痛みや発熱が多く見られます。主となるウイルスはアデノウイルスやエンテロウイルス、コクサッキーウイルスですが、ウイルスによって現れる症状は少しずつ異なってきます。
夏風邪の症状は喉の痛みや発熱が多い
夏風邪はどんな症状が出るのか
冬にひく風邪に対して、夏によく見られる風邪は「夏風邪」と呼ばれています。ウイルスの中には暑さや湿気に強いものもいて、活発になることで夏風邪にかかります。
アデノウイルスやエンテロウイルス、コクサッキーウイルスが代表的です。それぞれ体内で繁殖しやすい場所が違うため症状にも若干の違いが出てきます。
共通の症状としては、のどに違和感や痛みが出てきた後に発熱や寒気が出てきます。ウイルスは口やのどから侵入してきますが、クーラーや扇風機などの冷房器具を使いすぎると乾燥してのどの粘膜も弱くなるため、最初にのどから症状が出てくることが多いです。
夏風邪の原因となるウイルスは経口感染でうつることが多いですが、乾燥していると咳で飛び散りやすく飛沫感染も起こりやすくなります。
ウイルスが体内に入ってもすぐには症状が出ず、体内で増殖する潜伏期間があります。潜伏期間はウイルスによって異なってきますが、何も症状は出なくても他の人にうつることがあります。
夏風邪の症状に対する特効薬はなく、免疫力を高めることでの自然治癒を待つことになります。
アデノウイルスが原因となる病気
アデノウイルスの「アデノ」にはのどという意味があり、喉周辺に症状が多く見られます。発熱、のどの痛みの他に咳や鼻水、扁桃炎が見られます。
潜伏期間は5~7日間で、急に39℃くらいの高熱が3~5日ぐらい出るのが特徴です。昼は熱が下がり、夜は上がるなど熱の温度には波があることが多いです。
その後は回復へと向かいますが、症状が治まってもウイルスは残るため他人にうつる可能性があります。発症から2週間程度はうつる危険があります。
代表的な夏風邪はプール熱です。感染力が非常に強く、人が多いプールで水を通して感染していきます。保育園や幼稚園、学校に通っている場合、かかると登園・登校が禁止となります。
プール熱の場合、目にウイルスが侵入することから、眼の広い部分が充血したり目ヤニも出るのが特徴です。
高熱の後にのどと眼に症状が出てきます。眼の症状は片目から出ますが、もう片方の眼に広がっていくことが多いです。
アデノウイルスが体内深くまで入ると腹痛や下痢、頭痛などの症状も出てきます。
エンテロウイルス・コクサッキーウイルスが原因となる病気
エンテロウイルスやコクサッキーウイルスは「腸管ウイルス」と呼ばれ、腸管で繁殖するのが特徴です。
代用的な夏風邪は手足口病とヘルバンギーナで、学童期の子どもに多くみられる病気です。体内深くに入り込むため、発疹などが出るのが特徴です。
ヘルバンギーナは発熱やのどの痛みのほか、水を持っている水疱が出てきます。水疱が破れると潰瘍になり口内炎になったりただれてしまいます。
39℃から40℃の熱が3日ほど続くことがあります。
のどの痛みが強いため食欲が減りますが、脱水症状に気をつけるようにします。
他には喉が赤くなる炎症の症状、高熱によるだるさや関節の痛み、高熱による熱性けいれんなどの症状があります。
初期の段階で口内に水疱が出てくるため、見た目で判断できることもありますが、触ったり咳などで感染しやすいため直接は触らないようにします。
手足口病は手や足、口を中心に発疹や水疱が出てくる病気です。39℃近い発熱や食欲低下、倦怠感や口の中が痛いといった症状が出てきます。
3~5日間の潜伏期間を経て最初に口の中に症状が出てきます。口の中がなんとなく痛くなりますが、言葉がうまく出ない幼児の場合は食欲がなくなったり不機嫌が見られることがあります。
次第に手足に発疹が出たり発熱が出ます。発疹は最初赤いものの、水をもった水疱に変化し回復するにつれてなくなっていきます。
まとめ
夏風邪の症状は喉の痛みや発熱が多い
夏風邪はどんな症状が出るのか
アデノウイルスが原因となる病気
エンテロウイルス・コクサッキーウイルスが原因となる病気