「夏風邪の原因はウイルス?症状の特徴や治療方法を紹介(前編)」では、夏風邪と冬風邪の違いについてご説明いたしました。後編では、 夏風邪 の種類や 原因 、治療方法についてご説明いたします。
夏は暑さからエアコンを使用しますが気温の急激な変化も体調を崩す原因の1つです。
夏風邪の原因はウイルス?症状の特徴や治療方法を紹介(後編)
夏風邪の種類
夏風邪の種類として「ヘルパギーナ」「手足口病」「プール熱」がありますがそれぞれどのような症状があるのか説明してきます。
ヘルパギーナ
ヘルパギーナは高熱がでて喉にできる水疱が特徴的な症状で時間が経過すると水疱が破裂し潰瘍になります。喉の奥に激痛があり水分を接種することも痛みにより困難で脱水症状をおこす子供もいます。
年長児では発熱は軽くすむことがあるのですが低年齢では高熱を伴うことがほとんどです。
手足口病
手のひらや足の裏、また口の中に2~3mm程度の赤みを帯びた発疹や水疱があらわれます。手足に出る発疹は痒みを伴いませんが口の中にできた水疱は痛みを感じる子供もいます。高熱がでることは少ないですが微熱程度ですみ全身状態が良いことがほとんどです。
プール熱
発熱や咽頭痛、結膜充血が特徴となるプール熱は夏にプールでの伝染から呼ばれていて医学的正式名称は咽頭結膜熱といいます。
感染原因はプールだけとは限らずそれ以外でもウイルスで汚染された手指から感染するので感染者との接触には注意が必要になります。
治療方法
先程も説明しましたが夏風邪の原因となるウイルスに対し有効な薬がなくウイルスには自分の持っている自己免疫を高めてウイルスが体外に排出されるのを待つしかありません。
自己免疫を高めるには安静を保ち十分な栄養と水分を補給摂取して今以上に体調を崩さないことが大切になります。
楽しい夏休みの時期でテンションがあがり子供はクタクタになるまで遊んでしまい本来たいした風邪でなくても体力が落ち症状をこじらせて入院が必要になる子もいるので注意してください。
一般的な対処療法をしながら気道に症状があれば症状に対して対処療法を行います。
咳には咳止め、消化管症状には吐き気止めや整腸剤、発熱には解熱薬など使用しますが人それぞれ薬が必要、不要があるので医師の判断に従います。
多くの夏風邪は対処療法で治りますが中には脱水症状をおこすことや夏風邪ウイルスによる髄膜炎から心筋炎の合併症をおこす危険性もあるので注意してください。
予防の徹底
夏風邪予防には大きく2種類あり「ウイルスに接触しない」「接触しても感染、発症する前のウイルス排除」です。
ウイルスに接触しない
この方法はなかなか難しく感じますが簡単に言えば「ウイルスが流行している場所に行かない」が一番の予防です。場合によれば不可能な時もありその時は感染経路となる飛沫感染にはマスクの着用、嘔吐物や下痢の処理には使い捨てのゴム手袋を使用するなど感染予防方法はあります。
また、感染者とのタオルの共有を避けることはわかりきっていることだと思います。
接触しても感染、発症前にウイルス排除
この予防法は手洗い、うがいが基本的なことではありますが最も大切な予防法であり、また自分の免疫を高めるのに健康維持することも必要なので十分な栄養と休養を取るようにしてください。
風邪の引きはじめに体のだるさを感じたら早めに就寝するだけ翌日には回復しても、無理をして夜ふかしすると翌日に体調悪化した経験もあると思います。体の調子が思わしくない時は無理をせず美味しいものを食べて寝るのが免疫力を高め早期回復の近道です。
また、夏は暑さからエアコンを使用しますが気温の急激な変化も体調を崩す原因の1つです。エアコンの温度設定は低すぎず適度にして(27度~28度くらい)冷えを感じた時は足元や肩の辺りを保温(ひざ掛けや薄い上着など)してください。
まとめ
夏風邪の原因はウイルス?症状の特徴や治療方法を紹介(後編)
夏風邪種類
治療方法
予防の徹底