「焦らず!泣き入りひきつけの症状と対処方法とは(前編)」では、ひきつけとはどのようなものなのか、またひきつけの種類についてご説明いたしました。後編では、 泣き入り ひきつけ の対処方法についてご説明いたします。
焦らず!泣き入りひきつけの症状と対処方法とは(後編)
泣き入りひきつけの対処方法とは?
ひきつけは冷静な見極めと対処が重要になります。とくに泣き入りひきつけは基本的には身体の異常から発症する症状ではないため、焦らず落ち着いた対処が必要です。
ママが焦れば、子供も余計興奮して泣きが激しくなりひきつけが治まりにくくなる原因にもなりかねません。では泣き入りひきつけを起こした際どのような対処が必要となるのでしょうか。
1つめは本当に泣き入りひきつけかどうかを見極めるということです。素人で正確な判断することは難しいですが、もしそのあと病院へ連れて行くことになった場合も発症に至った状況を詳しく確認されます。
けいれんはどこの部位から始まったか、何分程度続いているか、発症前の病状をはじめとした子供の様子などです。
詳しい情報を伝えることができれば、もし泣き入りひきつけ以外のひきつけであった場合でも、医師による早急な手当をおこなうことができることになるのです。
2つめは子供の洋服をすぐに緩めるということです。ひきつけを起こすと体が硬直してしまうことで洋服が引っ張られてしまい、洋服が緩めにくくなってしまいます。
しかし洋服がつれて窮屈な状態が続くと呼吸障害の原因になってしまう可能性もあるため、ひきつけが起きたらまずすぐに洋服を緩めてあげましょう。
3つめは横向きにさせるということです。一般的に泣き入りひきつけは精神的に興奮状態となり激しく泣くことが原因とされるため、症状の一つとして嘔吐はあまりないと言われています。
しかし子供は激しく泣くことで過呼吸気味になり、呼吸が浅くなったことで咳き込むなどして嘔吐してしまう可能性も考えられます。
もし嘔吐した場合、顔が仰向け状態でいると嘔吐物が喉に詰まってしまう危険性があるため、すぐに横向きにしてあげましょう。
4つめは落ち着かせてあげるということです。ママ達が焦って、大声で呼びかけたり、体を大きく揺らして意識回復を促したりすることは絶対にやめてください。
家族のパニックは子供の精神的興奮を増幅させる原因にもなります。できる限り子供の興奮の原因となるものから気持ちを遠ざけてあげることが必要です。
それは好きなテレビやDVD、絵本やおもちゃ何でも良いのです。気を紛らわせてあげることで興奮状態を落ち着かせましょう。泣き入りひきつけは病気が原因となるものではなく、一時的な精神的興奮から大泣きして起こる発作です。
そのためひきつけ自体には戸惑いますが、熱性けいれんのように脳症や脳炎などの後遺症を心配する必要もないため、家族みんなが焦らず落ち着いて対応することで、子供の症状も治まりやすいと言えます。
ただしひきつけの継続時間が長く、発作後も顔色などが戻らない場合は、泣き入りひきつけでない可能性もあります。
その際は大きな後遺症の危険性のほか、髄膜炎をはじめとした別の病気が原因となるひきつけの可能性もあるため早急に病院に連れて行くようにしましょう。
まとめ
焦らず!泣き入りひきつけの症状と対処方法とは(後編)
泣き入りひきつけの対処方法とは?