子供は基本的に甘いものが好きです。エネルギーを補給するためのおやつですが、それと同時に食べたあとの歯の手入れを覚えていく必要があります。その理由は虫歯です。
虫歯 は一般に 初期 には 痛み がないものです。そのため油断して周囲の大人も気づかないうちに進行させてしまいがちです。
油断しがち|虫歯の初期は痛みがない!
食べ物と口の中
子供は体が小さいこともあり、エネルギーをつねに補うことが必要です。そのため食事と食事のあいだにおやつをあたえることがよく行なわれます。
おやつを子どもはほしがりますが、その際に歯の手入れがたいせつなこともいっしょに教えましょう。
その理由は虫歯です。食事のあとに歯をみがくのはこうした食べ残しに虫歯を起こす細菌が付着しやすいからです。
歯の表面のエナメル質はもともとなめらかではなく歯垢がつきやすい構造になっています。
そのためにかならず歯をみがくことで食べ物の残りや歯垢が歯に残らないようにする必要があります。
とくに甘いものを食べると糖分が酸に代わりやすく、この酸によって歯は侵されやすくなってしまいます。甘いものや炭水化物を食べてすぐに起こる現象ですから、とくに注意が必要です。
したがって食べたらすぐに歯をみがくことで口の中の酸性化をふせぐことができます。
虫歯のようす
歯の表面のエナメル質は唾液のはたらきによってたえず修復されています。
歯をきれいに保ち歯垢がつかない状態にしていないと、唾液によるエナメル質の修復作業が滞ってしまいがちになります。
つまり歯の手入れを怠ると体にそなわっている防御機能を生かせずに、虫歯を生じさせやすい環境を自らまねいてしまうことになります。
虫歯菌はこのすきに歯のあいだに詰まった食べ物の残りのなかで繁殖します。歯垢を形成し、さらに固い歯石となってかんたんには歯ブラシで落とせない状態になります。
周到に準備をして、おもむろにエナメル質を酸で侵していきます。
虫歯は初期治療が肝心
そこで最近ではフッ素塗布により虫歯をふせぐ方策がとられていますが、万全ではありません。やはり日ごろから歯への意識をもち、食べたらみがく習慣をつけます。
おやつを食べたあともうがいか歯みがきをするとよいでしょう。
小さな子供がみがいたあとには保護者が点検してやるとよいでしょう。この際に食べ物が歯に残っているときには子供に知らせます。
まずはみがいたことをほめてやったあと、みがけてない部分について歯ブラシをあてつつ指摘するとよいです。いつも同じ場所がみがけていない場合には歯ブラシをべつの手に持ち替えてみがかせてみましょう。
また歯に白くない場所が見つかったときには要注意です。すでに歯石になっているか虫歯の初期の状態かもしれません。ただちに歯科医のもとを訪れます。
初期の虫歯は痛くない
虫歯は痛くなったら治療するのではありません。上記に示した色が変わる程度の初期の段階ではまだ痛みはないのがふつうです。
痛くなり穴があいたら治療しようというのではすでにかなり進んだ状態です。色が多少変わるぐらいから穴が開くまでにはさほど時間がかかりません。
同様に学校の歯科検診などで初期の虫歯が見つかった場合には、その機会にただちに治療に訪れることで、苦痛に感じない状態で歯の治療を終えることが可能です。
しかも費用も安く手間や時間もかからず、子供の苦痛はさほどでなく虫歯の治療を完了することができます。
このように虫歯の治療は初期のうちでしたら手間も費用もかかりません。
手がかからなくなってきた頃こそ用心
乳幼児の時期とくらべて成長して学校に行く時期になるとだんだんと子供に手がかからなくなるものです。この時期になると自分で何でもできるようになってきます。
基本的なことはひととおり自分でこなせるようになっています。
しかし歯についてはむしろこれからがたいせつな時期です。子供だけで歯みがきをするようになる時期こそ注意が必要です。
子供によっては食後の歯みがきが形だけになってしまっていることがあります。たまには保護者の方が歯みがき後によくみがけているかどうかチェックするようにします。
まとめ
油断しがち 虫歯の初期は痛みがない!
食べ物と口の中
虫歯のようす
虫歯は初期治療が肝心
初期の虫歯は痛くない