虫歯 の 痛み は大人でも耐えがたいものです。歯医者に行けても歯を削る音を聞いただけで怖がって治療を拒否する子供も多くいるようです。そのため歯医者は、虫歯 治療 のためだけで行くのではなく、幼いころから慣れておくことが大切です。
今回は虫歯治療を紹介します。
虫歯治療の痛み回避は予防のための歯医者通いが肝心(前編)
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どうして虫歯になるの?
歯垢に含まれる虫歯菌が糖を吸収し酸を出すことにより歯を溶かしてしまい虫歯を生み出してしまうのです。「寝起きの口の中はばい菌がいっぱい」と言われますが、寝起きの口の中は粘り気があって歯の表面もべたつきがあります。
まさにそれが歯垢で、何億個もの細菌が付着していることになります。通常歯垢は唾液によって流される仕組みになっていますが、唾液が流れにくい部分や唾液の分泌量が少ない人は歯垢がとどまりやすくなります。
歯垢が一定の場所に留まり続けると菌が繁殖しはじめ虫歯となってしまうのです。特に乳歯の段階は歯のもっとも外側にあたるエナメル質が薄い構造となっているため、大人と比べて非常に虫歯になりやすい状態にあります。
そのため乳歯のころの歯の管理は親がしっかりと目を配らせる必要があるということです。子供が虫歯の痛みを訴えたり、治療をされる姿は、親としてみていて非常につらいことです。
そうさせないためにも、定期的な歯磨き、仕上げ磨き、ダラダラ食べをさせないなど、虫歯を作りづらい生活をさせることを心掛けましょう。
虫歯の進行の度合いは?
虫歯は進行度によってC0からC4という段階がつけられています。C0はそのまま放置しておくと虫歯が進行する段階で、まだ痛みもなく歯に穴も開いていない状態です。
C0の場合は治療ということではなく、虫歯へと進行させないための正しい歯磨き指導をしたり、フッ素などを塗ることをおこないます。
C1は普通にしていたら痛みは感じないものの、水分を口に含むとしみる程度です。歯のもっとも外側にあたるエナメル質に穴が開いた状態です。この状態では歯を削っても痛みを感じることがないため、麻酔をする必要もなく、苦痛も感じずに治療ができます。
削った箇所には白いレジンと呼ばれる樹脂、または金属製のインレーを詰めます。
C0、C1までが虫歯の進行度で軽度と言われる状態で、治療も痛みを感じることはありません。C2は歯のもっとも外側のエナメル質を超えて、1つ内側の層である象牙質まで虫歯が進行している状態で、虫歯の進行度としては中度にあたります。
冷たいもの、熱いものを食べるとしみて痛みも出始める状態です。象牙質まで進行している場合、虫歯部分を削る時にも痛みを感じるため、ほとんどの場合麻酔をしてから治療をおこないます。
削った部分にはそれ以上虫歯が進行しないように薬を入れます。そのあと歯型を取って金属製のインレーを詰めます。最後に歯全体の高さや噛み合わせなどを調整します。
C3は歯の最も内側にあたり神経がある歯髄(しずい)部分にまで虫歯が達している状態です。虫歯の進行度の中ではもっとも痛みが強い段階で激痛を感じる人もいます。神経に達しているため麻酔をしてからの治療になります。
そして虫歯の進行度によって神経を残すか残さないかを決めます。虫歯部分を削ったところを消毒して薬をつける作業を繰り返し行うため数週間の治療期間が必要となります。
削る部分が広く深いため、最終的に金属製のものを歯全体にかぶせる形となりますが、費用や見た目などによってかぶせる素材は異なってきます。
C4は虫歯の進行度としては最も重度となりますが、この段階はすでに神経も抜かれていて痛みも感じない状態であることがほとんどです。菌が歯の根っこ部分など歯茎に到達しているためその歯を残すことが非常に難しくなります。
抜歯してインプラントや入れ歯などを入れる処置になります。
まとめ
虫歯治療の痛み回避は予防のための歯医者通いが肝心(前編)
どうして虫歯になるの?
虫歯の進行の度合いは?