水いぼを取るか取らないかの方針は、病院によってはっきりと分かれますが、特に園で集団生活を送っている場合や他のお友達への感染の恐れがある場合は、水いぼを取った方が良いでしょう。
水いぼ を病院で 治療 すると、確実に水いぼは取れますが、痛みを伴います。一報、家庭で水いぼを治療する場合、痛みや副作用は少ないですが、その効果は人によって差があります。
水いぼを取ると決めた場合の治療について
水いぼを取らないか取るか
水いぼは、皮膚の表面では様々な症状が出ますが、命に関わるような病気ではありませんので、取らずに様子をみる病院と積極的に取る病院とで、はっきりと方針が分かれます。
取らずに様子をみる理由は、主に以下の通りです。
- 水いぼを放置しても半年~2年程で抗体ができ、自然治癒する事が多い。
- 水いぼに感染していても通常は登園停止にはならない。
- 取る時の痛みや何度も病院に通う必要がある事から、治療を受ける子供への負担が大きい。
一方、取ったほうが良い理由は、主に以下の通りです。
- 水いぼを放置すると急激に数が増え、治療が難しくなる。
- 幼稚園・保育園で集団生活をしていると、他のお友達に感染させてしまう危険がある。
- 水いぼがあるとプールを禁止される事があり、精神的に苦痛を感じる。
- いじめの対象になる事もある。
特に子供が小さい場合、園などの集団生活を送っていなければ、いずれは自然に治ると考え様子をみる方法もあります。しかし、兄弟がいる場合は、兄弟に感染させないように配慮が必要です。
一方、既に園で集団生活を送っている場合やプールの時期が近い、スイミングスクールに通っている、水いぼが増えてきた、アトピーを併発している、園の方針で水いぼを取るように指導されている場合はなどは、水いぼを治療して取った方が良いでしょう。
最終的に水いぼを取ると決断した場合は、水いぼを取ってもらえる病院に行き、治療方針についてじっくり話を聞き納得した上で治療を開始しましょう。
病院での水いぼの治療法
水いぼを病院で治療するには、以下のような方法があります。
- ピンセットでつまみ取る
- 硝酸銀や液体窒素をつけて焼く
- スピール膏を貼り付けて取る
ピンセットで水いぼを取る場合には、先端が丸くなっていて穴が空いている水いぼ取り用のピンセットを使用します。確実にウイルスの塊の部分を取り去れますが、激しい痛みがある上、水いぼを1つ1つ除去するため、何度も病院に通わなければなりません。
硝酸銀による治療法は、少量の硝酸銀液を綿棒につけて水いぼの先端に塗ります。水いぼの数が多い時に有効で、痛みが少なく、短時間で治療できますが、硝酸銀液が健康な皮膚につくとただれてしまい、塗った部分が黒く変色して目立つといった欠点があります。
液体窒素による治療法は、液体窒素を綿棒につけて水いぼにあてる事によって、水いぼを凍らせて除去します。実施している皮膚科が多いので、自宅近くの皮膚科で治療できます。しかし、取る際に痛みを伴いますし、痕が残る事もあるので、顔や首等の目立つ部分の除去には適しません。
また、スピール膏を貼って水いぼを除去する方法も皮膚科で行われています。水いぼの先端に貼ったスピール膏をずれないように絆創膏で固定すると、数日程で水いぼがふやけて白っぽくなって取れます。痛みがなく、手軽にできる方法ですが、健康な皮膚を痛めてしまう危険があります。
どの方法も長所と短所がありますし、病院によっては行っていない方法もあります。確実にいぼを取りたい、痛みが少ない方が良い等の優先事項を明確にした上で、どの治療法を選択するかを決めましょう。
家庭で水いぼは治療できるのか
ピンセットを使った水いぼ取りは、家庭でも簡単にできそうに思えます。しかし、非常に痛い上、水いぼを除去した後の傷から菌が入ったり、飛び出した液体によってウイルスが別の箇所に感染して水いぼが増えたりしてしまうのでおすすめできません。
自宅で市販のスピール膏を貼る方法は、比較的簡単そうに思えますが、水いぼは小さいので、スピール膏が水いぼ以外の健康な皮膚にかからないように細心の注意を払わなければなりません。
その他の家庭でできる治療法としては以下の様な方法があります。
- 水いぼに紫雲膏やイソジンを塗布する
- ヨクイニン錠やハトムギ茶を飲む
- 木酢液を入れたお風呂に入る、または木酢液を薄めて水いぼに塗る
家庭での治療では、通院の手間もかからない上、子供に痛い思いをさせる必要もないのがメリットです。また、自然由来の物や家庭でも幅広く使用されている医薬品を用いますので、副作用も少なく、比較的安全に使用できます。
ですが、家庭での治療は、水いぼそのものを取るわけではないので、効き目には個人差があります。また、即効性は期待できないので、根気強く治療を続ける必要があります。
家庭で治療をしてもどんどん水いぼが増えてしまう場合、数が多くなるとますます治療が大変になってしまう上、他のお友達に感染させてしまう危険もあるので、皮膚科で相談をした方が良いでしょう。
まとめ
水いぼを取ると決めた場合の治療について
水いぼを取らないか取るか
病院での水いぼの治療法
家庭で水いぼは治療できるのか