気温が不安定な日々が続くと、子供はおなかの調子が悪くなりやすくなります。様子をみるかぎり元気なんだけど、水下痢が出ているということもしばしばです。
子供が 水下痢 になってしまう 原因 はどこにあるのでしょうか?また、水下痢になった時の対処方法とはどのようなものでしょうか。
元気なのに水下痢!水下痢の原因はなんでしょう?対処法は?
水下痢の原因はなに?
子供が水下痢になった場合、考えられる原因はいくつかあります。
細菌性胃腸炎
細菌が手などについたことに気づかず口周りを触ってしまうと、細菌が体内に入ってしまいます。
その細菌が体内で増殖し、腸炎を起こすことで水下痢を発症するのが「細菌性胃腸炎」です。
夏場に患者数が増える傾向があり、感染型と毒物型があります。
感染型のものは細菌が体内に入ってから1~4日後に症状が出始め、下痢だけでなく腹痛・発熱も起こります。
原因となる菌としてはサルモネラ菌・O-157などがあります。
毒物型のものは食事をしてから2~24時間のうちに症状が出ます。
下痢が主な症状となり、腹痛・発熱・嘔吐などはみられないことが多くあります。
原因となる菌としては黄色ブドウ球菌・ポツリヌス菌などがあります。
ウイルス性腸炎
冬場に発症の多い、ノロウイルスやロタウイルスの感染により発症するのがウイルス性腸炎です。
生牡蠣などの感染された魚介類を食べることで体内にウイルスが入り、増殖します。
潜伏期間は1~2日、飛沫により感染するため患者の看病をする人への2次感染に気をつける必要があります。
過敏性腸症候群
下痢だけでなく、腹痛や便秘にもなることがあるのが過敏性腸症候群です。
これは脳がプレッシャーやストレスを感じることで、腸の動きが活発になりすぎたりすることで起こります。
運動会や学芸会の前、テストの前など大きなイベントの前になると水下痢になるというお子さんは、専門医の受診をしてみましょう。
アレルギー
アレルギー反応の一つとして下痢を発症することがあります。思い当たる食べ物や飲み物があれば検査を受けてみるのが良いでしょう。
食習慣
脂っこいものや冷たいもの、繊維質のものを多く食べる傾向にあったり、早食いをしてしまう傾向がある子供は、下痢を起こしやすくなります。
腸で消化吸収がしっかりと行われるようにするためには、よく噛んで時間をかけて食事をすることを心がける必要があります。
水下痢を発症した時はどうすればいい?
上記のとおり、子供の水下痢にはいくつかの原因が考えられます。
細菌性胃腸炎・ウイルス性腸炎の場合には、体内に入った細菌やウイルスを排出するために下痢が続くことがありますので、自己判断で下痢止めを飲ませることはやめましょう。
下痢を無理に止めてしまうと、体内に細菌が残ってしまい回復までに時間がかかることがあります。
また、看護する側に2次感染をしないためにも、患者の汚れた衣類や手洗い後のタオルなどは他のものとは一緒にしないように気をつける必要があります。
患者自身については、おなかを冷やさないように温めるようにします。
また、水下痢によって体内の水分が排出されてしまいますので、水分補給をすることが大切です。
ぬるま湯・番茶・常温にしておいたスポーツ飲料などを少しずつ飲ませるようにしましょう。
食欲があるようであれば、おかゆ・うどん・野菜スープなど消化の良いものを食べさせるようにします。
乳製品・炭酸飲料は腸に負担をかけますので、下痢が治るまでは与えないようにしましょう。
病院を受診するタイミングは?
熱や嘔吐がなく、おなかの調子だけが悪い場合には家庭である程度様子をみていても問題はありません。
ですが、症状がなかなか改善しなかったり、熱がある・嘔吐がひどい・下痢がひどいという場合にはかかりつけ医の診断を受けるようにしましょう。
症状に応じて吐き気止めを処方してもらえたり、点滴による栄養補給をしてもらえたりします。
一方で、おしっこの回数が減ったり、顔色が悪く元気がない、唇や肌が乾いているような場合には迷わず救急外来を受診されることをおすすめします。
このような場合には脱水症状を起こしていることが多くあります。
まとめ
元気なのに水下痢!水下痢の原因はなんでしょう?対処法は?
水下痢の原因はなに?
水下痢を発症した時はどうすればいい?
病院を受診するタイミングは?