子どもが一歳になると、水疱瘡 の 予防接種 を打つように言われます。子どものために打った方がよいとは分かっていても、受けるべきかどうか悩む親は多いかと思います。水疱瘡の予防接種は生ワクチンであるため、弱体化させたVZVを体内に入れることになります。副作用 にはどのようなものがあるのでしょうか。
水疱瘡の予防接種の副作用について
発疹の副作用
副作用の代表例として、2種類の発疹があります。まず、予防接種を打った後に1週間から3週間後に見られるものです。これは水疱瘡と同様に全身に見られます。発症する可能性は数パーセントと言われています。
もう1つは予防接種を打った場所に発疹が見られるものです。これは予防接種直後から数日後にかけて出現します。現れる可能性は少ないです。弱体化させたとはいえ、VZVの影響で発疹を引き起こす可能性があります。ただし、水疱瘡の場合と異なり数日で消失していきます。両方の場合も、水疱瘡とは異なり水泡に変化することはほとんどありません。
仮に発疹が出た場合でも対処方法を知っておくことで安心です。
まず、入浴は発熱がなく元気な場合入っても構いません。ただし、スポンジやタオルで洗ってしまうと患部が傷つき回復が遅れてしまいます。シャワーで洗い流すのが良いです。子どもが患部をかかないための工夫として冷やすことがあります。冷たいタオルを当てたり服装を少し涼しい格好にすると良いでしょう。
発疹は予防接種後約3週間後まで出てくる可能性がるため、毎日子どもの皮膚状態を観察するようにします。中には陰部など普段はあまり見ない場所にも出てくるため、こまめに確認するようにします。
発熱の副作用
予防接種後に発熱が出ることがあります。発疹と同様、接種後直後と1週間から3週間後の間に見られる場合があります。発疹と異なる点は、原因が予防接種なのかどうかと、どれくらいまでの体温が危険なのかということです。
予防接種が原因となる場合、注射した個所が硬くなったり、赤く腫れあがったりして発熱を伴う場合、副作用の可能性があります。また発疹と同時に見られる場合は副作用の可能性が高いでしょう。
発熱の程度ですが、約38度と言われています。微熱よりも少し高い温度になっていたり、発熱が続く場合は副作用の可能性があるため医療機関を受診するようにします。医師から解熱剤をもらうこともあります。
副作用の発熱の場合、数日で消失していきます。自宅でのケアも一般的な発熱の場合と同じです。水分をしっかりと摂取し、排尿もきちんとあるなら様子をみるようにします。注射跡が腫れている場合は冷やすと良いでしょう。逆に水分摂取や排尿が少ない場合は早めに医療機関を受診するようにします。受診する医療機関は予防接種を打ってもらった所にいくとスムーズに診察が進みます。
一般的な予防接種の副作用は接種直後に見られ、1週間後から3週間後に出現するのは水疱瘡の特徴と言えます。水疱瘡の予防接種を打つ際には、説明書きに書かれてありますが事前情報として押さえておくと良いです。
アレルギー反応
予防接種後、約30分までに発熱や顔色が悪くなる、ぐったりする、顔や手足が腫れていくといった症状が出ることがあります。これはアレルギー反応で、直ちに接種した医療機関にかかるようにします。
アレルギー反応は、免疫細胞が過敏に反応した結果起こるものです。弱体化したVZVを攻撃するだけでなく人体まで攻撃してしまうため、発熱や腫れなどが出現します。アレルギー反応が出る可能性はとても低いものの、他の予防接種でもアレルギー反応が見られる可能性があるため、アレルギーの検査をすることがあります。
まとめ
水疱瘡の予防接種の副作用について
発疹の副作用
発熱の副作用
アレルギー反応