水痘 の ワクチン は、ウイルスを弱毒化させたものが含まれています。安全性が認められ、世界中で使われています。
ワクチンを接種すると子どもだけでなく親にもメリットがあります。ワクチンを接種したかどうかは検査で判断できます。
水痘ワクチンは接種すべきか
水痘ワクチンに含まれているもの
水痘とは水疱瘡とも呼ばれ、ウイルスによって引き起こされる感染症です。感染力が非常に強く、多くの子どもがかかり、5歳までの子どもの約80%が感染すると言われています。
発熱や発疹が主症状で、発疹は水ぶくれからかさぶたに移行します。発熱や発疹の数、かゆみなどは個人差が大きいことが特徴です。
健康な子どもの場合、軽症で済むことがほとんどですが、中には重症化したり合併症を引き起こすこともあります。合併症にはまれに肺炎や肝炎、髄膜炎、気管支炎などがあり命に関わる病気もあります。
そのため、予防接種の中では定期接種として位置づけられ、1歳から打つことができます。ワクチンは1回打っただけでは抗体がつきにくいため2回打つのが望ましいとされています。摂取量は0.5mlで皮下に接種することになっています。
水痘のワクチンには水痘帯状発疹ウイルスを弱毒化させたものが含まれています。人為的に培養され、安定剤を入れて冷凍凍結させたものをワクチンとして打っていますが、WHOにより安全性が認められています。水痘に対する最も望ましいワクチンとして認められ、世界中で導入されています。
予防接種を打つ1歳ごろは風疹や麻疹、おたふくかぜのワクチンを打つ時期でもあります。そのため、風疹・麻疹・おたふくかぜの3種混合と水痘のワクチンを同時に打ったり、水痘も合わせて4種混合のワクチンを接種します。
4種混合はアメリカで開発されましたが、他の国にも少しずつ広まっています。ただし、ワクチン接種後の発熱などリスクもあるため、どちらを接種するのかは事前に両親に説明した上で判断してもらうことになっています。
ワクチンを接種すべきかどうか
水痘は1週間ほどで自然治癒する病気ですが、子どもがかかる病気など安易に考えるには危険です。水痘に対する免疫がないと生涯水痘にかかるリスクがあります。
当然大人も感染し、重症化しやすい傾向があります。女性の場合、妊娠中にかかると生まれる子どもに障害が残る可能性もあります。
アメリカの調査では、1歳から14歳までに水痘を発症した場合致死率は10万人に1人に対し、30~49歳では10万人当たり25.2人に跳ね上がります。
ワクチンの接種は子どもだけでなく親にとってもメリットがあります。水痘にかかると登園・登校禁止になるためその間は仕事を休む必要が出てきます。ワクチンを接種しておくと、発症しなかったり軽症で済むため仕事への影響を緩和されます。
また、水痘治癒後に出てくる帯状疱疹のリスクも減らすことができます。
このように、ワクチンは子どもだけでなく親にとってもメリットが多いです。定期接種で費用がかからない期間は1歳から3歳になるまでと期間が決まっているため、忘れないようにワクチンを打つようにしましょう。
過去にワクチンを接種したかどうかを判断するには
ワクチンはウイルスに感染して潜伏期間中の人に対しても有効です。しかし、過去にワクチンを打ったかどうか分からない場合、接種を迷う人もいるかと思います。
水痘に対して免役があるかどうかは病院で検査をすることで確かめることができます。中和法(NT法)、免疫付着赤血球凝縮法(IAHA法)、酵素免疫法(CF法)などで抗体価を測定したり、水痘抗原に反応させる皮内テストをすることで判断ができます。
ただ、診断には時間がかかり接種するかどうかは早急に決めないといけないことが多いためワクチンを接種してしまうことが多いです。二重にワクチンを接種しても人体に悪影響はないため安心してワクチンを接種します。
過去に1回のみ接種した場合は、2回目を打つことで確実に免役がつくのでワクチンを接種するのが良いです。
まとめ
水痘のワクチンは接種するべきか
水痘ワクチンに含まれているもの
ワクチンを接種すべきかどうか
過去にワクチンを接種したかどうかを判断するには