「マイコプラズマ肺炎の出席停止期間。登校登園はいつから(前編)」では、マイコプラズマ肺炎の感染の危険性がある期間や症状についてお伝えいたしました。後編では、 マイコプラズマ肺炎 の予防法や幼稚園や学校の 出席停止 期間についてお伝えいたします。
マイコプラズマ肺炎の出席停止期間。登校登園はいつから(後編)
マイコプラズマ肺炎の予防法
マイコプラズマ肺炎は幼稚園や学校、家庭などで感染している人から飛沫感染で発症します。流行している時期は適切な予防をして感染予防することが大切となります。
日常生活での予防法
日常生活の中でマイコプラズマ細菌に感染し学校や家庭など集団生活をする場所へ細菌を持ちこまないことが大切です。感染予防のためにも日常生活の中では次のようなことに気をつけてください。
- 感染が流行している時期には人ごみを避ける
- 外出から帰ったら「うがい」「手洗い」を徹底する。
- 十分な睡眠と栄養バランスの整った食事をして免疫力を高める。
特に手洗いは正しくしなければ手に付いた菌を取り除けず意味がありません。では正しい手洗いの方法を紹介しますので参考にしてください。
- 液体石鹸をしっかり泡立て手のひらをよくこすります。
- 手の甲を伸ばすようにこする。
- 指先や爪の間は特に念入りにこする。
- 両方の指を合わせ指の間を洗う
- 親指を反対の手で握りねじり洗いをする。
- 手首も洗い最後に流水で念入りにすすぎ良く乾燥させます。
幼稚園や学校での予防法
マイコプラズマ肺炎には有効なワクチンがなく予防接種することはできません。集団生活で子供たちが感染予防は日頃の生活習慣にも配慮して予防をすることしかできないのです。
- 手洗いうがいの徹底
- マスクの着用
- 感染者との接触をできるだけ避ける
- 他人に向けて咳やくしゃみをしない
家庭での予防
- 寝室を別々にする
- 食べる前に必ず手洗い消毒を徹底する。
- 食事前に咳や痰が飛ばないようにする
感染者が小さな子供の場合、寝室を別にすることは難しくなります。その場合、他の兄弟や家族の部屋を別にして看病する者はマスクを着用して添い寝し、できることなら感染した子供にもマスクを着用させてください。
小さな子供はマスクを嫌がる傾向にありますが、マスクにお気に入りのキャラクターワッペンなどを付けるなど工夫をしてみると以外と喜んで付けてくれるかもしれません。
幼稚園や学校の出席停止期間
文部科学省の学校保健安全法ではマイコプラズマ肺炎に感染すると園児、児童生徒は出席停止期間が設定されています。
幼稚園・学校の出席停止
マイコプラズマ肺炎感染は1カ月程度病原菌を保菌している状態ですが症状が改善され発熱や激しい咳が治まり子供の状態をみながら登園、登校しても大丈夫と言われています。
しかし、学校長により出席停止の権限があり幼稚園や学校によれば医師の診断書か感染治癒証明書の提出が必要な場合があります。感染の確認をしたら早急に園や学校に連絡し出席停止期間について相談、確認をしてください。
保育園の出席停止期間
厚生労働省では乳幼児が一日の大半を過ごす集団生活をする保育園では感染力が大幅に減少するまでは罹患児の登園を避けるとなっており保護者の理解も必要です。乳幼児は床を這い手を舐める行動により感染対策をすることが難しく抵抗力の弱い乳幼児はすぐに感染してしまいます。
しかし保育園の特性として共働きの両親が多く仕事のため長期欠席は避けたいことだと思います。どうしても登園せざるおえない場合は保育所ができる限りの感染対策をしても感染を完全阻止することは難しいことを理解して登園させるしかありません。
まとめ
マイコプラズマ肺炎の出席停止期間。登園登校はいつから(後編)
マイコプラズマ肺炎の予防法
幼稚園や学校の出席停止期間