11月頃から徐々にみられてくる マイコプラズマ肺炎 。昔は4年越しに流行るといわれておりましたが、今では毎年流行しています。子供にみられる 症状 はさほど重くはありませんが、発見、治療に至るまでは時間がかかります。
もし、子供の咳が続くようであれば早めの病院受診をお勧めします。
マイコプラズマ肺炎 子供にみられる症状
そもそもマイコプラズマってなに?
マイコプラズマ・ニューモニアエという病原体で、どこにでもいます。特徴としてはウイルスと細菌の中間の大きさであり、中間の性質を持つといった特異的な病原微生物になります。
その為、通常の病院で出されるような菌を退治するセフェム系の抗生物質では対応が出来ず、マクロライド系抗生物質というものを使用しなければなりません。
肺炎の治療に当たっては肺炎の原因がウイルス性なのか細菌性なのかマイコプラズマによるものなのかを判別しなければなりません。
現在できる検査としては、発熱が起こってから5~7日後にイノムカードというものを使用して判別できますが、裏を返せばすぐにはわからないという事です。
その為、医師によっては抗生物質の種類を変えながら様子を見ていくこともありますが、マイコプラズマに有効なマクロライド系の抗生物質はかなり飲みにくく、子供が吐き出してしまう事も多い為、判別に難儀する事も多くみられます。
そんなに心配いらない子供のマイコプラズマ肺炎
5から9歳ぐらいまでの子供が多く感染するといった報告が上がっています。5歳以下の子供に関しては、マイコプラズマに感染しても症状はあまり目立つことがなく、気づかない間に治ってしまっているといった事が殆どであり、5歳以下で感染していたとしてもさほど気のする必要はありません。
また、子供のマイコプラズマ肺炎はウイルスや細菌によるものよりも症状が軽い事が多く、肺炎を患っていても気づくことなく子供は遊んでいたりするものです。
症状
まず、発熱、頭痛が2から3日続いてその後、咳が出始めます。この咳は日を追うごとにひどくなっていきます。特に夜中から明け方にかけて酷くなる事が特徴で、子供は寝つけずに疲れ切ってしまう事があります。
はじめの頃は空咳であり乾いた咳をしますが、ひどくなるにつれ痰が混じるようになり、時には痰に血が混じって出てくることもあります。だいたい2週間目頃に咳のピークを迎えます。
咳の持続期間は長い時で1か月以上継続する例も報告されていますので、早めに対処してあげたいものです。しかし、このように子供に症状が出る事はまれですのであまり過度に心配する必要はありません。
気を付けたい合併症
子供のマイコプラズマ肺炎はさほど重症化しないと申しましたが、まれに消化器系に感染を起こし、吐き気・嘔吐・下痢を伴う事があります。
また、咳が続くため、中耳炎や鼓膜炎につながる子供もまれにみられます。そして最も怖いのが喘息になる事もあります。これらは極々まれなケースではありますが油断はせずに早めの対処は必須です。
最近のマイコプラズマ
マイコプラズマ治療薬のマクロライド系の抗生物質に対抗できるマイコプラズマの存在が発見されています。ただ、マクロライド系の抗生物質も数種類ありますので、治療ができなくなるということはありません。しかし、薬の選択が難しくなってきていることは間違いありません。
マイコプラズマ肺炎はレントゲンを撮るとかなり真っ白に肺が映ります。表面の症状とは裏腹に、レントゲンだけ見ると重篤な肺炎に見えるのも特徴の一つです。
子供のマイコプラズマは症状が軽いので、医師によっては風邪と決めつけてしまう事があり、検査や薬の選択を省略し治療が遅れてしまう事もまれではありません。
その為にも、熱発から咳が出てきたなどマイコプラズマ肺炎特有の進行状況がありますので、時系列で子供の様子をメモしておき、医師に伝える事を強くお勧めします。
レントゲンをとればわかりやすいのですが、レントゲンは被ばくさせるので、子供にはあまり積極的に行わない医師も多いのです。
マイコプラズマ肺炎だけに限りませんが、子供の病気はいつから、どのように、どうなった等細かく様子観察をしておくと、病院にかかった時に適切な治療に繋がります。
まとめ
マイコプラズマ肺炎 子供にみられる症状
そもそもマイコプラズマってなに?
そんなに心配いらない子供のマイコプラズマ肺炎
症状
気を付けたい合併症
最近のマイコプラズマ