これからの時期に何かと耳にする マイコプラズマ肺炎 ですが、ご存知ですか?どのような症状なのか知っておくことは、とても大切です。
この病気の特徴や感染経路や 感染力 などを認識しておくと、後々慌てずに役に立つこともあるのは間違いありません。
ご存知ですか、マイコプラズマ肺炎とその感染力?
マイコプラズマ肺炎とは
「マイコプラズマ」という病原微生物が気道・気管・気管支・肺に侵入して炎症を引き起こす病気です。
6歳前後の子供がかかりやすく、厚生労働省の報告によると、患者の約8割が14歳以下の子供です。冬期に感染者数が増加傾向にあり、約5年周期で流行しています。症状として、鼻水・鼻づまりから始まり、発熱やだるさ、咳が止まらないなどがあげられます。
目安としてせきの状態を判断基準であげてみると、乾いた感じのものか、湿った感じのものかで判断してみて下さい。空せきの乾いた感じのものならば、マイコプラズマ肺炎の可能性が高いです。
この肺炎は一度かかっても抗体が一生続くものではなく、再感染するものです。年々患者の数は増加傾向にあります。
細菌性の肺炎と比較すると、感染した子供の様子は元気なので、X線撮影をしてはじめてわかるケースが多いです。
特徴的な症状は、長引くせきです。解熱後約1か月間続く場合もあります。何だか変なせきが続くようならば、素人判断せずマイコプラズマ肺炎かもしれないとも考えて、早めの受診をお勧めします。
感染経路
マイコプラズマ肺炎の原因であるマイコプラズマは、人から人へうつりますが、感染力は強くはありません。
喉や口の分泌物の中に入り込んでいるので、感染している人の咳やくしゃみなどから飛沫感染を起こすケースや、身近で病原体に触り手口鼻などに接触することによる接触感染が主な感染経路です。
家族の中だけでなく、幼稚園・保育園・学校などの集団生活で長時間一緒に過ごすような環境から感染が広がりやすいのが特徴的です。
感染力
ウイルス性の肺炎ほどではないものの、うつる可能性が高い病気です。
マイコプラズマは、弱毒菌であり増殖力は高くないですが、感染後から発症するまでの潜伏期間は2~3週間くらいと長いため、気づかないうちに感染し、周辺の人にうつしたり、うつされたりしてしまう可能性が大です。
せきがひどい場合は、最低限のエチケットとであるマスク着用などで対応するのが望ましいです。
処方薬
マイコプラズマ肺炎を治すには、マクロライド系の抗生物質が有効とされています。例外としてマクロライド系の薬が効かないときは、テトラサイクリン系やニューキノロン系の抗菌薬に変えることもあるようです。
細菌性肺炎に有効なペニシリン系などの抗菌薬は効果がないことは認識しておいた方が良いです。おかしいと感じたら、きちんと受診し病院で検査を受けて、適切な薬を処方してもらうことが肝要です。
出席停止の有無
学校保健安全法では、「その他の感染症」に分類されており、「第三種の感染症」として位置づけられています。
この場合、出席停止期間は具体的な日数が決められておらず、病状により学校医・かかりつけの医師の判断に委ねられています。
感染予防策
マイコプラズマ肺炎は、予防ワクチンがありません。予防策として飛沫感染を防ぐために、手洗いやうがいを徹底することです。
家族内で誰かが感染した場合は、二次感染を防ぐために別の寝室にする、食器やタオルを別々にする、家族全員でマスクを着用するなどの工夫が必要です。仮に感染しても免疫力があれば軽く済みます。
日常的に食生活や運動や睡眠には十分に気をつけて子供の生活全般に意識を向けてあげましょう。
まとめ
ご存知ですか、マイコプラズマ肺炎とその感染力?
マイコプラズマ肺炎とは
感染経路
感染力
処方薬
出席停止の有無
感染予防策