「LDLコレステロールの数値が低い場合、体への影響は?(前編)」では、LDLコレステロールとはどのようなものかご紹介いたしました。後編では、 LDLコレステロール が 低い 場合には何を心配すべきなのかご紹介いたします。
LDLコレステロールの数値が低い場合、体への影響は?(後編)
LDLコレステロールが低い場合、何が心配?
LDLコレステロール値が高い場合、動脈硬化、脳卒中、脳梗塞、心筋梗塞などの疾患になるリスクが高くなります。
逆にLDLコレステロール値が低い場合はどのような心配があるのでしょうか。LDLコレステロールはコレステロールや脂を血液に溶けやすい状態に変化させて体中に運ぶ働きがあります。
そのためLDLコレステロールの数値が低くなると、その働く力が弱まり、体中にコレステロールや脂が行き渡らなくなります。成人の場合ダイエットなどが原因で栄養の偏りが出てLDLコレステロールの数値が低くなりやすくなります。
一方子供など成長期の場合は、おもにビタミンEやβカロテンなどが不足しているために値が低くなる場合があります。
またそれ以外に甲状腺機能亢進症によって値が低くなる場合があります。甲状腺機能亢進症とは一般的にはバセドウ病と呼ばれている疾患で、子供は比較的なりにくい疾患ではありますが、思春期のころになると罹患者が増えてきます。
また子供に発症した場合、大人より病状が深刻になる場合があります。バセドウ病の症状は、大人では眼球突出、動悸、手の震えなどが顕著ですが、子供は精神面にあらわれることがほとんどです。
もっとも顕著なのはイラつきが多くなったり、学校にも行きたがらない、学力低下、集中力がなくなるなどの症状です。
LDLコレステロールをあげるためには?
LDLコレステロール値が低い場合、LDLコレステロール値をあげるための食品を積極的に摂取する必要があります。
しかしLDLコレステロール値が高くなりすぎると動脈硬化、脳卒中、脳梗塞、心筋梗塞などになるリスクをあげてしまうため、バランスよく摂取するよう注意が必要です。
LDLコレステロールが比較的高い食品は鶏卵、レバー、たらこ、すじこ、しらすなどです。子供のころは成長が著しいため、朝昼晩の3食だけにとどまらず、どうしてもスナックや菓子パンなどの嗜好品に手が伸びてしまうことも多いと思います。
しかし嗜好品はカロリーは高いものの、添加物も多く、栄養素も非常に偏りがちになりやすいと言えます。成長期だからこそ、子供の摂取するものには十分配慮するようにして、できる限りバランスの良い食事を心掛けましょう。
まとめ
LDLコレステロールの数値が低い場合、体への影響は?(後編)
LDLコレステロールが低い場合、何が心配?
LDLコレステロールをあげるためには?