「おなかがすごく痛い」「吐き気や下痢が続く・・・」
大人でもつらい、 ストレス 性の 急性胃腸炎 の症状。実は子供にも起きてしまう場合があるのです。特に症状をうまく伝えられない小さな子の場合、親はどう気づき、対応すればいいのでしょう。
ストレスによる急性胃腸炎は子供にも!親の気付き方・対応(前編)
急性胃腸炎の主な症状
まず、急性胃腸炎はどのような症状がみられるのか、簡単に確認しましょう。急性胃腸炎は、食欲不振、吐き気やおう吐、下痢、猛烈な腹痛、発熱といった症状が見られます。腹痛は、思わずうずくまってしまうほどの激しい痛みが現れる場合もあります。
また、おう吐や下痢によって水分をうまく摂れなくなり、脱水症状を起こしてしまうことも。本当にひどくなると、意識障害や血圧低下といった激烈な症状を引き起こす可能性もある、よく名前を聞くけれども恐ろしい病気なのです。
ストレスと急性胃腸炎の関係
急性胃腸炎の原因は主に2つ。
『細菌やウイルスへの感染』と『ストレス』です。大人の場合は、急性胃腸炎というとストレス性のものという印象が特に強いのではないでしょうか。
強いストレスにさらされることによって、人間は、胃腸の働きをコントロールする自律神経の働きが崩れ、胃酸分泌が過剰になったり、胃腸の働きが弱くなり、胃腸炎の症状を発症するといわれています。
症状が出てくると、その症状自体が新たなストレッサーとなり、さらに症状が悪化してしまう・・・そんな悪循環も生まれてしまうのも、ストレス性胃腸炎の特徴です。
ストレス性か感染性か見分けられるか
感染性の急性胃腸炎の場合、基本的に前兆となる症状はありません。感染してから徐々に症状が出始める、といったものではなく、急に激烈な症状が出る場合が多いためです。
ストレス性の急性胃腸炎も、症状としての前兆はあまりありません。ただ、大人であれば、急に仕事が忙しくなったり責任の大きい仕事を任されたといった精神的ストレス、薬の服用や暴飲暴食による身体的ストレスなど、「思い当たるフシ」があるケースが多いようです。
子供の場合、本人も気付いていない場合が多いですが、大人と同じように精神的・身体的ストレスを感じています。たとえば、学校での人間関係や成績のこと、親との関係で精神的なストレスを感じてしまったり、大人と同じく食べ過ぎや薬の服用で身体的なストレスを感じてしまったり。
現代の子は習い事も多くしている場合があるので、それがストレスになってしまう場合もあるようです。本人が気づいていなかったり、うまく表現できない分、大人よりもストレス性の急性胃腸炎かどうかを見分けるのは難しいようです。
後編では、急性胃腸炎に気付くポイントや急性胃腸炎になったときの対応についてご紹介します。
まとめ
ストレスによる急性胃腸炎は子供にも!親の気付き方・対応(前編)
急性胃腸炎の主な症状
ストレスと急性胃腸炎の関係
ストレス性か感染性か見分けられるか