お子さんの歯並びが気になる場合、「いつ頃から始めるのか」「費用はどれくらいかかるのか」などと親としては考えなくてはならないことが多いものです。その上、矯正の方法もさまざまだと言います。
矯正 を考えた時の 歯科 の 選び方 についてご紹介いたします。
ここがポイント矯正歯科の選び方
なぜ子供に歯科矯正が必要か
歯科矯正と聞くと誰しも歯並びを整えることだと考えます。もちろん、子供の歯科矯正の一番の目的は歯並びを整えることにあります。歯並びが悪いと、虫歯や歯周病になりやすいのです。
そして、子供の歯科矯正のもう一つの大きな目的は顎の発育を整えることにあります。顎の発育は咀嚼や発音だけでなく、顔の形にまで影響を及ぼします。しかも、大人になってから顎の形を整えようとすると外科的な手術が必要になったりするのです。
下の歯が上の歯の前にでてしまっている反対咬合では奥歯に虫歯ができやすくなり、サ行やタ行の発音が不明瞭になってしまうことがあると言われています。
また、奥歯を噛みしめても前歯や横側の歯の上下の噛み合わせが悪く隙間ができてしまう開咬と呼ばれる状態では、前歯でものを噛み切ることができません。
このケースでは通常より咀嚼に際して筋肉に負担がかかるために顎関節症の原因となったりすることもあるようです。
上の前歯が前に突き出ていたり、上顎全体が前方に傾いている上顎前突はいわゆる出っ歯のことです。外見的な悩みの種になるだけではなく、口の中が乾燥しやすいので虫歯や歯周病にもなりやすいと言われています。
上述のような問題点がある場合、乳歯から永久歯に生え変わる6~10歳にかけて歯科矯正をスタートするのが適期であるとされています。
乳歯の段階であれば、矯正器具を用いることで永久歯のスペースを確保して無駄な抜歯を避けることができます。この時期であれば、顎の発育を促進することも抑制することも可能だと言います。
矯正歯科選びのポイント
歯科矯正は場合によっては終了するまでに100万円以上の費用を要することがあります。最初に相談した時に診療のシステムや矯正に要する期間や費用、抜歯の可能性などお子さんの検査をする前にわかることを説明してくれる歯科は良心的だと言えるでしょう。
治療の前にも頭部のレントゲンや歯型模型などでわかりやすく説明してくれるというのも重要なポイントです。手や足のレントゲンの画像から将来のお子さんの成長を予測してくれるような場合もあると言います。
治療前の検査の結果、迷ってしまうこともあるかと思いますが、そんな時に無理強いしないというのも大切なポイントです。
受診前にホームページなどで歯科の雰囲気や治療に対する考え方などをよく読んでおくといいでしょう。また、近所の評判やママ友の口コミなども情報源になります。
できれば、小児歯科・矯正歯科の専門医もしくは認定医であることが望ましいです。
専門医と認定医とは
矯正治療は一般的な歯科治療の内容と大きく異なるために矯正に関する知識と技術を必要とします。矯正医になるためには大学卒業後にさらに専門技術を学ぶことになります。
本来、専門医の資格は厚生労働省の認可を受けた資格を意味することが多いのですが、矯正歯科は新しい分野であるために日本歯科矯正専門医認定機構・日本矯正歯科学会・日本製人矯正歯科学会という3団体が審査認定を行っています。
専門医の資格は各学会の審査員が技術審査を行って授与されるもので、豊富な治療経験と高度な知識や技術が必要とされています。
認定医は矯正治療の研修期間を経た一定条件を満たした歯科医師が書類審査で認定されるもので、矯正医としての最低限必要な資格であると言うことができます。
専門医と認定医の他に指導医という資格もありますが、矯正の分野を学ぶ歯科医を教育・指導するための資格です。矯正に関する経験と知識は豊富であると言えますが、大学での教育や研究活動を重視した資格です。
まとめ
ここがポイント矯正歯科の選び方
なぜ子どもに歯科矯正が必要か
矯正歯科選びのポイント
専門医と認定医とは