口の周りや口の中に痛みとかゆみをともなう水ぶくれができるのが、口唇ヘルペスです。大人の場合はじっと我慢ができますが、子供の場合はつい気になって触ってしまいがちです。早く治すためにも市販薬で治療ができるのでしょうか。
口唇ヘルペス に効く 市販薬 はあるのでしょうか。
口唇ヘルペスは市販薬で治る?
口唇ヘルペスの原因は何?
口唇ヘルペスの原因は「単純ヘルペスウイルスⅠ型」というウイルスが原因で発症します。実は、大人の多くがこのウイルスを保有しており、20~30代で2人に1人、60歳以上ではほとんどの人が単純ヘルペスウイルスⅠ型に感染していると言われています。
このウイルスのやっかいなところは、一度感染してしまうとウイルスが体内にいつづけ、細胞内で一生潜伏しているという点にあります。
そのため、一度感染してしまった人は体調が優れない時や免疫力が落ちている時に、口唇ヘルペスを発症してしまうようになります。
子供が口唇ヘルペスを発症するのは、大人から「単純ヘルペスウイルスⅠ型」をうつされることが原因です。子供が小さい頃に離乳食を口移しで与えたり、箸やスプーンなどの食器類を共用することでウイルスが伝染してしまうのです。
ウイルスが体内に潜伏している場合、大人・子供にかかわらず体力や免疫力が低下している時やストレスがある時などに、ウイルスが活発化し症状があらわれるようになります。
口唇ヘルペスの治療に市販薬は効果があるの?
口唇ヘルペスに対する治療薬は、薬局やドラッグストアにて購入することができます。ですが、気をつけなければならない点が1つあります。それは「一度、医師により口唇ヘルペスであるという診断を受けていなければ市販薬を購入することができない」という点です。
口唇ヘルペスの治療薬には「アシクロビル」という抗ウイルス薬が配合されています。そのため、口唇ヘルペスの治療薬は「第1類医薬品」に分類されており、薬剤師がいる薬局・ドラッグストアでないと購入することができません。
医師による診断を受けた過去、同じような症状が出ていることを薬剤師が確認した上で販売してもらうことのできる薬となっています。(このような薬は「再発治療薬」と呼ばれています)
口唇ヘルペスが発症しつつある・・・という初期にこの市販薬を使うことで、ウイルスの増殖を最小限に抑えることができ、症状を軽く済ませることができるのが特徴です。
子供の場合、口唇ヘルペスが気になって触ってしまうと、水疱(水ぶくれ)を壊してしまうことがありウイルスを広範囲につけてしまうことがあるため、市販薬の使用は早期治療に効果があると言えるでしょう。
口唇ヘルペスの治療におすすめの市販薬ベスト3
子供の場合、大人に比べると口唇ヘルペスを再発しやすいため家庭内で市販薬を常備しておくと素早く対応できるのでおすすめです。そこで、おすすめの市販薬を3つ紹介します。
アクチビア軟膏
(グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン)
抗ウイルス成分のアシクロビルがウイルスの増殖を抑え、マクロゴールが皮膚の保湿・保護をおこなってくれます。比較的短期間で口唇ヘルペスが治る、と評判の薬です。
アラセナS
(サトウ製薬)
医療用の薬に使用されているアラセナAと同じ濃度の有効成分・ビタラビンを配合、軟膏とクリームの2種類があります。外出時には目立ちにくいクリームタイプを、就寝前などには軟膏タイプを使うといった使いわけでしっかりと口唇ヘルペスを治せます。
ヘルペシアクリーム
(大正製薬)
抗ウイルス成分のアシクロビルと数種類の添加物が配合されているチューブタイプの薬です。
市販薬を効果的に使うためのポイント
口唇ヘルペスの症状が出る時には、口の周りにヒリヒリとした違和感があります。その時点で市販薬を使用することができればウイルスの増殖を抑えることができ、症状を軽く済ませることが可能になります。
薬は1日に3~5回程度を目安に、患部に塗りましょう。患部はもちろん、薬を塗る指なども清潔にしてから薬を塗るのがポイントです。
まとめ
口唇ヘルペスは市販薬で治る?
口唇ヘルペスの原因は何?
口唇ヘルペスの治療に市販薬は効果があるの?
口唇ヘルペスの治療におすすめの市販薬ベスト3
市販薬を効果的に使うためのポイント