一度できてしまうと痛くて、食欲が落ちてしまうこともある 口内炎。大人は、口の中を噛んでしまったり、食べ物によって傷つけてしまうことによってできることが多いですが、子供 はいろいろな原因で口内炎を発症することがあります。
気を付けてあげたい子供の口内炎
最もポピュラーなアフタ性口内炎
大人の口内炎で最も多いのは、噛んだり、傷つけたりしてしまった傷口に細菌が繁殖し、炎症を起こしてしまうアフタ性口内炎です。
アフタとは、5、6ミリ以下の小さな潰瘍のことを指します。アフタ性口内炎は、歯茎や舌、頬の内側などどこにでもできるのが特徴です。
口の中の粘膜が弱っていたり、ストレスや栄養不足、睡眠不足などで免疫力が低下している時にできやすいものです。
子供の口内炎でも、アフタ性口内炎は多いものですが、子供の場合は他の原因がある口内炎ができることもあるので頭に置いておくことが大切です。
子供に多いカタル性口内炎
カタル性口内炎とは、口の中の粘膜が赤く腫れて、熱を持ったようになり、痛みを感じる口内炎です。矯正器具が当たったり、口の中が不衛生であったり、熱湯によるやけどなどが原因で発症します。
子供は、指しゃぶりやおもちゃを口に含むなどして口の中が不衛生になりがちなので、カタル性口内炎を発症しやすいと言われています。
痛みはそれほどひどくはありませんが、口臭が強くなり、味覚が鈍りますので、子供の健全な発達を妨げる要因にもなります。
矯正器具が当たっている場合は、できるだけ早くかかりつけの矯正歯科医に相談することが必要となります。
子供ならではのウィルスが原因の口内炎
子供がかかりやすい病気には、口内炎が症状として現れるものもあります。
単純ヘルペス1型が原因のヘルペス性口内炎は、生後6か月~3歳くらいまでの子供に発症することが多い病気です。39度を超える高熱が出て、唇や舌が腫れ、たくさんの口内炎ができます。痛みが激しいので、赤ちゃんは機嫌が悪くなります。
エンテロウィルスが原因のヘルパンギーナは夏風邪として有名です。口の中から喉にかけてでき、口内炎が潰れると非常に痛いので、食欲が落ちてしまいます。39度~40度の高熱が出ます。
コサッキーウィルスが原因の手足口病も口内炎が痛い病気のひとつです。口の中だけではなく、手や足にもたくさんの水泡ができます。熱はそれほど高くはならず、38度くらいまでのことが多いです。
口内炎の治療
口内炎の治療は、主に耳鼻咽喉科や口腔外科で行います。基本的な治療としては、口内炎になっている部分にステロイドを含む軟膏を塗ります。
口の中なので、食べ物や飲み物、唾液の影響で、軟膏は取れやすくなってしまうので、医師の指示通りの回数で塗り直しを行います。
子供に特有の病気による口内炎の場合は、対応が少し異なります。ヘルペス性の口内炎には、ヘルペスに効く抗ウィルス薬で改善をはかります。
ヘルパンギーナや手足口病の口内炎には特効薬はありませんが、病気が治まっていくと自然に口内炎も消えていきます。
どんな口内炎でも、口の中の清潔を保つことが最も重要です。歯磨きを丁寧に行い、寝る前にはうがい薬を使うと効果的です。ビタミンB2を摂取するのも良いとされています。
口内炎の時の食べ物
子供の場合、口内炎ができると食欲が落ちてしまい、ひどい時には脱水症状を起こしてしまうこともあります。できるだけ、口内炎を刺激しない食べ物や飲み物を選んであげるようにしましょう。
口内炎の時の食事は、味付けは薄く、やわらかく、水分を多く含ませるのがポイントです。熱いものも刺激になりますので、ぬるめにしてあげましょう。
うどんやそうめんは、やわらかめに茹でて、小さく切ってあげると食べやすくなります。かぼちゃやじゃがいものスープなども滑らかなので、美味しく食べられます。
果物は、柑橘系のものは酸味があって刺激が強いので、バナナやアボカドなどまろやかな味のものを選ぶようにします。はちみつには殺菌作用があるので、バナナにかけて食べるのもお勧めです。
まとめ
気を付けてあげたい子供の口内炎
最もポピュラーなアフタ性口内炎
子供にも多いカタル性口内炎
子供ならではのウィルスが原因の口内炎
口内炎の治療
口内炎の時の食べ物