ある日突然、子供が原因の分からないかゆみを伴う発疹に見舞われたことはありませんか。知らないうちにかゆがっていたり、不定期に症状を繰り返してみたりと、その原因が分からなけば同じことを繰り返してしまい余計に辛い思いをします。
子供 の 蕁麻疹 においては原因が比較的突き止められやすく、原因とその対処法をしっかりと知ることが蕁麻疹治療においてとても大切なことです。
子供における蕁麻疹の原因とその対処法とは
そもそも蕁麻疹の正体とは
蕁麻疹とは膨疹(ぼうしん)と呼ばれる、蚊に刺された時のように皮膚がプックリと腫れて痒みを伴う症状を持つ皮膚疾患の一つです。
通常は24時間以内(ほとんどが数時間以内の内)に症状の緩和及び消失が見受けられますが、一旦症状が収まった後に再発を繰り返すこともあるようです。
蕁麻疹は全ての年齢層に発症し全人口の約15%がいつかは経験すると言われるほど知られている皮膚疾患です。しかしその反面、精密な検査を実施しても原因が分かっていない症例もあります。そのため症状のについて対症療法で終わることが大半です。
様々な原因とその関係
蕁麻疹全般が食べ物や内臓疾患などが原因だと思う方が多いかもしれませんが、今日においてはそれらのみが主な原因ではないことが分かっており、年齢によって原因や経過が様々です。
一般的に言われているのは、乳幼期においての蕁麻疹の原因は主に食べ物によるアレルギー性蕁麻疹の割合が大きくまた、小児期においては感染症などにおける急性蕁麻疹の割合が大きくなっています。また成人に近づくにつれて慢性蕁麻疹の割合が大きくなります。
気づきにく蕁麻疹の症状
蕁麻疹の症状として一般の皮膚疾患と似通った症状が見られることがあります。そのため内的な要因によって引き起こされる蕁麻疹とは気づきにくく、外的な処置を自ら施すことが多いと思います。
しかし、皮膚自体の問題ではないため、外用薬を用いても効果が薄いとが多く、仮に一時的な症状の緩和は望めても根本的な原因が解消されないために再発を繰り返してしまいます。
継続的な治療の大切さ
子供の場合、症状が出た翌日にはそれが解消していることが多いですが、症状が持続する場合、原因・悪化因子の除去と薬物療法による症状の予防と緩和が主な蕁麻疹治療の基本となります。
治療薬として処方される薬は主に抗ヒスタミン薬が処方されることが多く、内服が中心となる治療が基本となります。継続的に1~2ヶ月はこの治療を続ける必要があります。
いったん軽快・治癒したかのように見えても蕁麻疹は繰り返し再発するため、しばらくは内服を続けるようにすることが望ましいです。あくまでも、薬による治療は症状を緩和するための対症療法であり、蕁麻疹の原因を消失させるものではないということを忘れてはなりません。
家庭でできる症状の緩和や予防
乳幼期においては食べ物を起因とするアレルギー反応として蕁麻疹が出現します。特に鶏卵や牛乳などの乳製品、ナッツ類が原因として挙げられることが多く、これらの摂取を極力控えるようにします。
小児期においてはインフルエンザや細菌による感染症によって突発的に起こるためそれらの機会を少なくすることが望ましいです。
いずれの場合も症状が出現した場合、それ以上症状が進行しないように患部を清潔に保つことが大切です。石鹸を積極的に用いて、念入りに患部を洗浄します。その時に使用するお湯の温度は熱すぎないものを使い、洗った後は乳液などを用いて保湿することを心がけましょう。
まとめ
子供における蕁麻疹の原因とその対処法とは
そもそも蕁麻疹の正体とは
様々な原因とその関係
蕁麻疹においての誤った見解と自己処置
見間違えてはならないその他の症状
継続的な治療の大切さ
家庭でできる症状の緩和と予防