子ども が 下痢 になると、水分の排出量が減るために様々な症状が出ます。ミネラルウォーターのような純粋な水分だけでなく塩分も摂るようにし、無理に食事を控えないようにします。また、下痢の時はおしりが赤くなりやすいので、シャワーを使うなど、おしりのケアもするようにします。
子どもが下痢になってしまった!
食事やケアはどうすればよい?
下痢の正体は?
子どもの下痢の多くは、腹にウイルスが入った「おなかの風邪」か、細菌が入って引きおこる「食あたり」です。「おなかの風邪」の場合、嘔吐や発熱が始まった次の日から下痢が始まり、数日から1週間ほど続きます。したがって、熱が下がっても下痢が続くことが多いです。
下痢は細菌やウイルス等の有害な物質を体外に排出する防衛反応とも考えられます。下痢の時は体の水分の他に塩分も多く排出されるため、下痢は「水のような便」というよりも「塩水」と言ってもよいです。
下痢の際に大切なものは、体外に排出された水分や塩分の補給です。脱水症状にならないように注意をします。体から水分が失われた状態を「脱水」といいます。少しぐらい汗をかいても脱水にはなりませんが、そもそもどのような状態が「脱水」なのか分からないと、対策ができません。
子どもの脱水の症状としては、
- おしっこの量が減る
- 呼吸があらく、ウトウトしている
- 皮膚が冷たい、顔色が悪い
- 目が落ち窪んでいる
- 一日6回以上の大量の水のような便がある
- 皮膚・口・舌が乾燥している
などの症状があります。水分や塩分補給をしても改善しない場合は、躊躇せずに早めに受診するようにしましょう。
また、体内の水分が不足すると、体から出ていく水を出さないようにする腎臓などの防御機能が働き、尿量が減ります。子どもの場合、半日近く尿が出てないと、脱水状態になっている可能性があります。
下痢の時の食事は?
下痢になっても子どもの食欲はいつも通りで、おかゆを作っても「いや!」と食べない場合があります。下痢の時は食事を控えた方がいいと思っている親は多いのではないでしょうか。
子どもは元気なときでもなかなか思い通りに食べてくれないものです。嫌がって食べない物よりは、1人1人のペースに合わせた物を食べさせることが大切です。赤ちゃんの場合、下痢だからといって母乳や離乳食をあえて減らしたりする必要はありません。「リンゴのすったのが食べたい」と言えばそれぐらいの程度にお腹ということだし、「ハンバーグが食べたい」と言えばハンバーグが食べられるぐらい元気があるということです。子どもがまだお話できない場合や何も言わない場合には、なるべく消化のよいものを食べるようにします。
食欲がある間はそれほど心配しなくても大丈夫です。食べさせると病気が悪化するような下痢なら、それに伴って食欲もなくなるものです。なお、果汁を多く含むジュースは下痢を悪化させる原因にもなりえますので、注意が必要です。
下痢がひどい場合は水分だけでなく塩分も摂取する必要があります。ORS(経口補水液)が両方摂取できます。汗をびっしょりかいた時もORSが良いです。市販品を購入しても良いですが、自宅で簡単に作ることも出来ますので試してみてください。湯冷まし1リットルに対して砂糖40グラム、食塩3グラムを入れるだけです。レモンやグレープフルーツなどのさわやかな果汁で味付けをすると飲みやすいです。
下痢の時はおしりのケアも
敏感な赤ちゃんの肌にとって下痢はとても刺激の強く、肌が荒れる原因になります。下痢を繰り返すとその刺激物に肌が触れる時間が長くなりますので、すぐにおしりが赤くなってしまいます。汚れが付いているからといって市販のおしり拭きで擦るように拭くと、その刺激でより一層赤みが増してしまいます。このような場合はシャワーで流すようにします。風呂場で床に寝かせ、ぬるいお湯で流します。シャワーが使えない場合は保湿剤でおしりを保護するのも一つの方法です。
胃腸炎の便の場合、ウイルスが多く含まれているためケアをした後は必ず手をよく洗うようにします。洗い残しがあると、お世話をしている人にも感染する可能性があります。使い捨ての手袋を用意しておいて使うのもよいでしょう。
まとめ
子どもの下痢になってしまった!食事やケアはどうすればよい?
下痢の正体は?
下痢の時の食事は?
下痢の時はおしりのケアも