女性や子供は便意があっても我慢する傾向があります。それが便秘の原因となり、食事や運動などによって改善されるものもあれば、痙攣性便秘はおもにストレスが原因で発症します。外的要因の場合、それをなくすことはなかなか難しいものです。
今回は 痙攣性便秘 を紹介します。
うちの子痙攣性便秘かもしれない?!原因はなに? (前編)
排便までのメカニズムと便秘が起こる原因とは?
まず便秘を知るためには排便のメカニズムを知る必要があります。
排泄とは口から摂取したものから栄養となりうるものを取り除いて、不要となった水分は尿として、カスなどは便として排出することを言います。
大腸や脳、胃には排便を促す働きがあります。
大腸は右下腹部がはじまりとなり、右上腹部→左上腹部→左下腹部→肛門へとつながっていて一般的に1.5mから2m程度の長さとなっています。
大腸は大きくわけて結腸、直腸、S状部、直腸の4つから構成されています。
食べ物が食道をとおり胃に入ると大腸は肛門まで便を移動させるため収縮運動、いわゆる蠕動運動(ぜんどううんどう)がはじまり便意が起こりやすい環境を作り出します。
食べ物が消化され結腸に便が溜まりだすと、次の直腸に送り出そうとします。
同時に直腸に便が送られていくことが脳に伝わって排便するよう指令が発せられます。
基本的には1日1回の排便があることが理想的ですが、そうでなくても便秘とは限りません。
さまざまな医師学会などで便秘について述べられていますが、それぞれ多少定義が異なるため「何日間排便がないから便秘」という統一された明確な定義はありません。
しかしやはり排便が数日おきしかない、排便があっても肛門から便がでるまで困難、残便感がある、便が非常に硬い、排便の量はほとんどなく常に腹部の膨満感があるなど、排便がスムーズでない状態は便秘と考えられます。
便秘には生活スタイルの改善で緩和されやすいものもあれば、痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)のように大きな外的要因によって症状がひどくなるものもあります。
まとめ
うちの子痙攣性便秘かもしれない?!原因はなに? (前編)
排便までのメカニズムと便秘が起こる原因とは?