おとなは 風邪 の時には行動を控えめにできますが、子どもの場合にはなかなかそうはいきません。そこで保護者のできることは、風邪のときに栄養のある 食事 を子どもに与えて症状を緩和したり、早めに治るように仕向けることです。
そのために食事をひと工夫して食べやすくします。
子どもが風邪をひいた時にとりたい食事
子どもの風邪の特徴とは
子どもが風邪をひいてもなかなかじっとしていられません。そのために体力を消耗させてしまって熱を出したりこじらせたりしてしまいがちです。
そこでこのようにしないでいいように風邪をひいたときには子供の体力を温存できて、治りを進められるように行動の視点を移します。こうすればある程度進行してしまった時にも余裕をもって対処できるようになります。
保護者でできる風邪のときの食事
とくに子どもには多くを期待できませんから、保護者の方ができることをしていきます。とくに子供の体力を維持できるように食事面で風邪に応じたものを準備します。
子どもは風邪のひきはじめの時期には疲れていたり、体力が消耗しつつある状態だったりしています。したがってその状態からからだにエネルギーになるものを与えます。体力の回復を進められるような食事を選択します。
まず体を温めることのできる食事を第一に考えます。それは風邪のひきはじめで、体を温めることができれば、初期のうちに治せることがあるからです。
基本的に風邪をひいている間は体を温められるものを中心に摂るほうが胃腸への負担が少なくて済みます。食べるときは体温程度の温度のものがいちばん胃腸の負担は軽いです。熱すぎても冷たすぎても負担になります。
風邪の時の食事で用いたい食材とメニュー
このときに使いたいのが卵です。とてもコンパクトで高栄養です。これならば子どもでもすぐに食べられます。消化のよい調理法は半熟状態です。生やかたゆでの状態よりはるかに消化がよいです。つぎにエネルギーをつけられるものです。
先ほどの半熟卵を加えたおじや、ぞうすい、茶わん蒸し、煮込みうどんなどは体を温められるうえに、消化もよいものです。だしをきかせますと多少食欲が落ちた時でも食べられます。豆腐も同様に使えます。
ただし栄養のバランスは大切で、ビタミンやミネラルが取れるようにします。卵や牛乳などはその点でも有利です。子どもが食べやすい味にした汁物など野菜をやわらかく煮込んで食べやすくしたものもよいでしょう。
ただし脂っこいものは避けるほうがいいです。豚汁程度ならば食べられれば与えてよいです。魚を用いるならば、あっさりした白身の魚をくわえた汁物などはどうでしょう。魚のあらからだしをとります。だしがきいて食欲がないときでも食べやすいものです。
たとえばパンならば温めたポタージュやシチューなどにパンを入れて一緒に食べるのもよいでしょう。
熱が出た場合などでもヨーグルト、プリン、りんごなどもあまり冷やし過ぎないならばよいでしょう。
逆にあまり脂っこいもの、消化のよくないものはごく少量ならばかまいませんが、風邪のひきはじめは胃腸も同時に弱っていることがあるので、なるべく避けるようにします。
刺激物なども含めてこれらは胃腸などからだへの余分な負担が大きいです。胃腸をさらに悪くしてしまうと栄養が身につきにくいからです。したがって胃腸をふだんよりもいたわる食事がのぞましいです。
水分の補給がたいせつ
それと同時に水分は十分にあたえます。スポーツ飲料やイオン飲料などは2倍に薄めたものをあたえるとよいです。経口補水液はそのままでかまいません。いずれ熱を出したとき、おなかの風邪で胃腸に症状が出て下痢などがつづくときの脱水症に対処するためです。
薬と食事
薬はこうした食事のあと、つまり食後に服用するものは胃腸への負担が小さいです。ただし漢方薬の一部には食間や食前に用いるものもありますから、その点は注意します。
まとめ
子どもが風邪をひいた時にとりたい食事
子どもの風邪の特徴とは
保護者でできる風邪のときの食事
風邪の時の食事で用いたい食材とメニュー
水分の補給がたいせつ