子供の 喉風邪 の多くはウイルス感染によって発症するもので、対症療法によって治療が行われます。辛い 風邪 の症状を和らげるには家庭でのケアが非常に大切です。医師の処方薬をしっかり服用し、経過を注意深く見ることで重症化を防ぐことができます。
子供がかかりやすい風邪である喉風邪はホームケアが大切
喉風邪の症状
喉の風邪は発症する部位によって、咽頭炎や扁桃炎と呼ばれます。鼻や口腔に通じるいわゆる喉の奥の部分を咽頭と言います。ここに炎症が生じている時は咽頭炎と呼び、扁桃腺に強い炎症が生じている時は扁桃炎と呼びます。
急激に喉に強い痛みが現れ、発熱や全身の倦怠感、頭痛などを伴う場合もあります。原因によっては全身の発疹や咳、鼻水といった症状が現れることもあります。口内炎や咽頭に水ぶくれができることもあります。
咽頭や扁桃腺の炎症が強いと赤く腫れるだけではなく、白い膿がべったりとつくこともあります。膿は点々とついていたり、扁桃腺全体を覆うように白くなっていたりします。
喉風邪の原因
咽頭炎や扁桃炎の原因は様々です。コクサッキーウイルスやアデノウイルスなどのウイルス感染と溶血性連鎖球菌(溶連菌)などの細菌感染が子供の喉風邪の原因となることが多いです。
コクサッキーウイルスが原因の喉風邪はヘルパンギーナで、夏風邪の代表となるものです。アデノウイルスが原因の喉風邪はプール熱などと呼ばれ、プールを介してうつる風邪のひとつです。
他にも声帯の下にウイルスや細菌が感染して炎症が起こる病気のクループも小さな子供がかかりやすい喉風邪のひとつです。クループは気道が太くなる5歳以上の子供はあまりかかることはありません。
急性の咽頭炎が治りきっていない時にタバコの煙などの刺激を受け続けることで慢性咽頭炎に移行することがあります。子供は受動喫煙の影響を受けやすいので、喉風邪をひいている子供が近くにいる場合は、周囲の大人は喫煙を控えるように注意してあげましょう。
喉風邪の治療
喉風邪は原因がウイルスの場合は対症療法をメインで行い、細菌感染が原因の場合は抗菌剤を用いて治療します。
溶血性連鎖球菌という細菌が原因の時は基本的には抗生物質を10日間飲み続けることになっています。喉の痛みや発熱などの症状が治まっても、確実に溶血性連鎖球菌を退治するために抗生物質は飲み切るように気を付けましょう。
症状や原因によって、吸入をしたり、気管支拡張剤、消炎鎮痛剤を用いたりすることもあります。熱が高い時には解熱剤で熱をさげて、体力の回復をはかることもあります。喉の痛みがなくなっても、医師の指示通りにきちんと服薬することが非常に大切です。
喉が痛い時の食事
喉が赤く腫れて痛いと子供は食事を嫌がるようになります。脱水を起こさないためにも水分は十分に摂らせるようにして、食事はのど越しの良いものを選んであげましょう。
熱いものや刺激の強いものは喉の痛みを強くしてしまいます。喉が痛い時は冷たいものやとろりとした食感のものが食べやすいです。
かぼちゃやじゃがいもなどを裏ごししたポタージュスープやぬるめのうどんなどは食べやすい食事の代表です。薄い味付けで少量ずつ食べさせましょう。ウィダーインゼリーなどのゼリータイプの栄養補助食品も美味しく食べられるでしょう。
喉風邪をひいてしまった時のホームケア
喉風邪をひいた時にはこまめにうがいをするようにしましょう。小児科でも水溶性アズレンなどの喉の炎症に効くうがい薬を処方してもらえます。
喉風邪をひくと喉の不快感が大きくなり、咳が出ることもあります。お茶やイオン飲料などをこまめに飲ませたり、加湿器を使って部屋の湿度を70%前後に設定したりすると喉の不快感を和らげることができます。
咳がひどい時はお風呂場でシャワーを全開にして湯気を吸うだけでも効果があります。発熱で体力を消耗している時は服を着たままお風呂場で湯気を吸っても良いでしょう。
まとめ
子供がかかりやすい風邪である喉風邪はホームケアが大切
喉風邪の症状
喉風邪の原因
喉風邪の治療
喉が痛い時の食事
喉風邪をひいてしまった時のホームケア