子どものうちは風邪をひき、よく熱を出します。自分で行動を抑制する調節ができずにこじらせてしまいがちです。そこで保護者の方が早めに気づいて対処するといいです。昔から風邪は早めの対処を心がけ、万病のもとといわれています。
風邪 をこじらせない 治し方 を示します。
早期だと治しやすい風邪の治し方
子どもと風邪
わたしたちの周囲にはごく身近にさまざまな細菌やウイルスがいます。子どもは何にでも興味を持ち、触ったりひろったりしてこうした細菌やウイルスなどに接触します。
しかし、おとなと違って風邪をひいても、子どもはそれに機転をきかして対処するすべを知らずにこじらせてしまいがちです。
子どものうちは自分で行動を調節できない
子どもには自分が風邪をひいているという自覚がまだ十分にそなわっているとはいえません。したがって外で遊ばないでおこうとするような行動はふつう自分からしようとはしません。
多少鼻水が出ていても、のどが腫れかかっていても遊んでしまいます。その結果、さらに疲れを助長したり、風邪の症状をわるくさせたりしてしまいがちです。
たしかにこうした経験を積ませることもたいせつなことです。その一方で、保護者は仕事をそうそう休めるわけではありません。したがってなるべくならば風邪をこじらせる前に早く治したいものです。
そのためには風邪のひきはじめの子どもの様子をよく観察して、はやめに対処するようにします。早めであれば子どもではあっても自分の防御力である程度抑えられることもあります。
からだを温める・休める
たとえば少し体調がよくないときには外遊びのかわりに、からだをある程度休めることのできる室内遊びにきりかえることです。一緒にあそんでやるのもよいでしょう。または風邪による消耗に備えて、栄養のつきやすい消化のよい食べ物を用意するといいです。
子どもはたくさんは食べられませんから少量で高栄養のもの、あるいは体を温めることのできる食べ物がのぞましいです。
それでも子どもはじっとしてはいられませんから、その代替措置としてひきはじめで熱がほとんどなければ、てきぱきと風呂に入れてからだを清潔にしたうえで、少しだけ早めに寝るようにするとよいです。
また周囲がいつもより静かにしていると、子どももある程度おとなしめに過ごせるようです。このようにきたるべき風邪の症状の進行に備えます。
これに成功すれば熱が出たとしても体力を温存できます。体内での細菌やウイルスへの防御もスムーズにすすむことでしょう。したがって早めにそうした風邪の症状がおさまることが期待できます。
ひきはじめに使う薬とは
風邪のひきはじめの際の薬は漢方薬を用いるとよいでしょう。風邪の種類や進行ぐあいによって、漢方薬を使い分けされるようになっています。子どもに使えるかどうかの確認と使用量はよく注意して用いるようにします。
汗のかきぐあいも漢方を使う目安になります。以下に示す薬の場合には、からだが汗をかいていない状態で用いる薬です。
漢方薬が風邪のひきはじめなどに用いられるのは理由があります。それはひきはじめに体を温めるはたらきがあるからです。ただし人によっては薬ですから相性があります。その点は注意が必要です。
風邪のひきはじめには葛根湯(かっこんとう)がよく用いられています。寒気がする、だるい、肩や首のあたりがこるといった風邪かなと思った時に服用すると体があたたまります。
とくに首や肩のあたりがよく温まる感じがします.したがって副効用として肩こりの緩和・軽減がよく知られています。
インフルエンザの全身の筋肉痛などには麻黄湯(まおうとう)がよく処方されます。
鼻水がでるような風邪の場合には、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が使われることがあります。
すでに風邪の症状が進んでいる時にはべつの薬を用いるようにします。進行に合わせて漢方薬以外の薬も適宜使うとよいでしょう。
治癒力もいっしょに高めたい
子どもはこれらのウイルスや細菌に感染することで免疫のしくみが発動し、抗体が産生され免疫を獲得できます。
つぎに感染した時に重症にならないで済むようになります。流行性感冒も同様です。さらにワクチンなどである程度重症化を抑えることができます。成長につれて体力がついてくれば、自己の病気の治癒力も高めていきたいものです。
まとめ
早期だと治しやすい風邪の治し方
子どもと風邪
子どものうちは自分で行動を調節できない
からだを温める・休める
ひきはじめに使う漢方薬とは