子どもが風邪をひいたときには鼻づまりや咳が出たり熱を出したりして、食欲が落ちてしまいがちです。それでも風邪に対抗するだけの体力を維持するためには、食べてエネルギーを体に取り入れたいものです。
風邪 のときでも食べやすい ご飯 のくふうについて示します。
風邪をひいたときにおいしく食べられるご飯のくふう
風邪をひいてしまうと
風邪をひいてしまうと子どもは鼻がつまったり、鼻水が出たり、のどを腫らしたりしがちです。こうした鼻からのどにいたる症状が出ると、食べ物の味や風味がしなくなるものです。味気ないために食欲が落ちてしまいがちです。
それでいつもの食事のままでは食べてくれないときがあります。
食べないままですとすでに体力が落ちて風邪をひいてところに、さらに手持ちの体力を減らしてしまいます。これでは風邪の治りが遅くなりがちです。
さらに熱を出してこじらせてしまうと、ますます体力をうしなってしまいます。するとますます食事がのどを通らなくなるでしょう。食べるように無理強いする必要はありません。食べたいときに食べられるだけ食べさせます。
それからお子さんといっしょに風邪の「ばい菌」を退治する話をしてやると、子どもが協力的になってくれます。
軽症の風邪のうちに栄養補給
風邪が軽症のうちに、食事をなるべくとることで体力をつけて風邪に対抗したいものです。それには栄養になるものを食べられるようにする工夫をします。子どもの好きなもので構わないので、食べやすくなるべく消化のよい状態にするとよいでしょう。
たとえば肉や魚ならばかたまりのままよりも、ミンチやほぐして使うほうが胃腸の負担を軽くできます。緑黄色野菜を細かくきざんだりすりおろしたりしたものを加えて、ハンバーグやつみれなどにします。
すると食べやすく野菜が目立たないうえに栄養素もいっしょに摂れます。野菜が食べられるお子さんならば、肉団子(もしくは細切りのハム)、千切りにこまかくきざんだ野菜、はるさめをやわらかく煮たスープにするなど、食べやすくします。
おなかの風邪の場合には
胃腸を中心に影響をおよぼす風邪の場合には、胃腸の調子が落ちていて食べづらいことがあります。そこで上記に示したよりもさらに食べ物の消化をよくする工夫をします。
たとえば野菜をやわらかく煮たあと、ミキサーにかけてポタージュにするなどの工夫です。これですとかまずにのみこむだけで済みます。こうしてエネルギーをつけられるようにします。ご飯はおかゆやおも湯、のちに示すライスミルク、パンがゆがよいでしょう。
タンパク質・ビタミンの補給を
風邪をひいたときにはタンパク質やビタミンなどを豊富に含む食事を摂りたいものです。なぜならばこうした栄養素は免疫の機能のもとになり、風邪からの治りに必要だからです。したがってなるべく少量で高栄養のものを選択するとよいです。
一例として半熟の卵はタンパク質やビタミンが豊富です。牛乳ならば冷たいものよりは火を通して温めたほうが体への負担が小さく、消化がよくなります。
こうした工夫で栄養素をおぎなって、風邪を軽症の状態のうちに治せるように体の免疫機能が十分にはたらくようにします。
風邪にオススメの食品
また、ヨーグルト、牛乳、豆乳などは栄養価が高い食品です。風邪のときには積極的に摂りたい食品です。こうした素材を使ったデザートなどでも気軽に栄養が摂れます。
風邪によって味覚を感じにくいときには、糖分を加えて甘めのゼリーにして、軽く冷やすと食べやすいでしょう。ただし寒さで体がぞくぞくするときは、体を冷やしてしまう冷たいものはさけるようにします。
またすでに熱が出はじめたときには、食事とともに水分をしっかり摂るようにします。その点、りんごや野菜のジュースはその両方を満たしているのでよいでしょう。
子供向けの飲みやすい野菜を選択ぶとよいでしょう。牛乳、ヨーグルト、豆乳などを加えると味がまろやかになって飲みやすくなります。これでビタミンをしっかり摂ることができます。
さらに最近では市販品でライスミルクなどがあります。日持ちするパッケージに入っています。これは消化がよいうえに、風邪をひいて食欲がないときのエネルギー補給に手軽に使うことができます。
まとめ
風邪をひいたときにおいしく食べられるご飯のくふう
風邪をひいてしまうと
軽症の風邪のうちに栄養補給
おなかの風邪の場合には
タンパク質・ビタミンの補給を