子供が 風邪 をひいて熱を出したときには 病院 に行くべきかどうか迷うときがあります。基本的には子供の意識が比較的しっかりしている場合は静養するだけで十分でしょう。
ただし、熱性けいれんや高熱が何日も続く、変なせきをするといったふだんと違う症状があるときは病院を訪れ診断を受けましょう。
これで迷わない|風邪のときの病院通い
子供の風邪
子供は風邪をよくひきます。とくに小さなうちは衛生の知識や理解が進むまではさまざまなものを触りがちですし、手洗いが十分できているとはいえません。そのうえ何でも口や鼻に入れてしまいます。
その結果、ウイルスや細菌などをのど、鼻、気道などに感染させがちです。また症状が急激にすすむこともよくあります。さっきまでかけまわっていたのに、おとなしくなって家のなかでじっとしているようなときには、風邪ぎみのことがあります。
目がとろんとしてきたり、鼻の奥がつまった感じの話し声になったり、頭が痛いとかおなかが痛いとかうったえてくることがあります。こうなると熱を出すかもしれないと思ったほうがよいときがあります。
家で静養:初期の風邪の対処法
こうした時には子供の場合には出かける用事は控えます。大人が忙しいときには判断に迷うことがありますが、なるべく子供の体力を温存させるほうを選択するとよいでしょう。
葛根湯の服用が可能な年齢ならば、念のために飲ませておくとよいタイミングといえるでしょう。
この対処で初期の風邪であれば、治ってしまうことがあります。その一方ですでに症状が進行しつつある場合もあります。
まだ子供の風邪の状態にそれほど経験がない場合には、保護者の方ご自身が風邪をひいたときのことを思い出しましょう。どうすれば早く治せるか、どうしているとよいかを思い出し、その中から子供に適用できるものを取捨選択して実行に移しましょう。
とくに迷うのが熱を出した時です。子供がまだ体力があり、熱や風邪の症状の軽いだけであればしばらく様子を見ます。数時間たってもそのままならば、ゆっくりそのまま静養します。病院に向かうことは多くの場合必要なく、子どもの自然な治癒力に期待してよいです。
病院に向かう:熱性けいれん
その一方で6歳ぐらいまでの子供で、先ほどまで元気に遊んでいたのに急にぐったりして高い熱が出てきているときは要注意です。
熱が急激に上昇するときには熱性けいれん(ひきつけ)を起こすことがあります。けいれんをおこしてもあわてずに横を向かせて寝た姿勢にします。吐いてしまうことに備えて気道を確保しておきます。
意識がしっかりしていてけいれんがすぐに収まれば、そのまま様子をみます。けいれんは5分ほどです。おさまってからでよいので医師の診断を受けます。夜間や休日の場合には翌日の診断でかまいません。
熱性けいれんが治まりにくい、くりかえす、意識がないという場合は、上記のような姿勢で気道を確保します。さらに呼吸をしているかどうかを確認します。唇の色が紫色になることや手足が硬直したままのことがあります。この場合にも病院へ向かいます。
熱性けいれんとてんかん
熱性けいれんと診断されれば、抗けいれん剤で予防することが可能になります。こうした子供の場合には熱が出たときに服用すればよいです。
学童期をすぎますと熱が出てもけいれんをしなくなってきます。熱性けいれんと見わけがつきにくい病気にてんかんがあります。このちがいは検査などでわかります。
肺炎の可能性
熱が高くて、呼吸がはやいといった様子を見ると心配に思えます。しかしも意識がしっかりしていればそれ自体は心配いりません。ただ高熱が何日も続いて下がらないときには病院に連れていきます。
またふだんしないようなせきがつづく、そのほかの様子で気になることがあるときは病院を訪れたほうがよい場合があります。気管支から肺が肺炎をおこしていることがあるからです。
まとめ
これで迷わない|風邪のときの病院通い
子供の風邪
家で静養:初期の風邪の対処法
病院に向かう:熱性けいれん
熱性けいれんとてんかん