「汗疹の処方薬ステロイドもしっかり学んで使えば完治も早い！（前編）」では、子供が汗疹になりやすい原因をお伝えいたしました。後編では、子供でも使用できる 汗疹 の 薬 をご紹介いたします。
汗疹は汗をこまめにふき取る、汗で濡れた衣類はすぐ着替える、汗は水で洗い流すなどを心掛けることで比較的予防もできるものです。
汗疹の処方薬ステロイドもしっかり学んで使えば完治も早い！（後編）
子供にもおすすめの汗疹の薬とは？
汗疹は一度発症するとなかなか治まりにくいもので、患者が子供の場合でとくにかゆみや痛みがあると我慢できず掻き壊してしまい、ますます患部を拡げてしまう傾向にあります。
掻き壊してしまうことにより黄色ブドウ球菌が感染して膿をもったできものになってしまう状態を作り出してしまい多発性汗腺膿瘍（たかんせいかんせんのうよう）やあせものよりを発症します。
ここまでの状態になるとリンパ節が腫れ、発熱する場合もあり、完治までに時間がかかることになってしまいます。
汗疹はおもに塗り薬で治すことが多いですが、市販薬で様子をみたい場合、ポリベビー（佐藤製薬）は赤ちゃんから使用でき、汗疹以外にもおむつかぶれや虫刺され、蕁麻疹など多くの皮膚炎にも使われています。
とくに患者が子供の場合、かゆみを我慢するということが非常に難しいため、ポリベビーは非ステロイドでありながら、かゆみを抑える抗ヒスタミン剤が含まれているため、軽度の汗疹の場合は安心して使用できる薬剤です。
皮膚科を受診した場合は、多くの場合抗ヒスタミン剤やステロイド剤が処方されます。
１つ目はリンデロンVやVGです。ステロイドの強度ランクで言うとⅢ群のストロングにあたるものです。アトピーにも処方される薬で、強めな中でも子どもをはじめ一般的に広く処方されているものです。
２つ目はキンダベートです。ステロイドの強度ではⅣ群のマイルドやミディアムと言われるランクにあたる比較的柔らかい効き目のステロイドです。
３つ目はロコイドです。キンダベートと同じランクのⅣ群のマイルドやミディアムのランクにあたる比較的柔らかい効き目のステロイドです。ステロイド剤に対し拒否反応を起こす親も多いと思います。
しかしステロイド剤を避けることで、症状を悪化させてしまうことにもなり兼ねません。効果を得やすい=比較的強めな薬であることは否めないでしょう。
しかしそれは医師が患部をみたうえで、極度なかゆみや炎症があって患者負担も大きいなどの理由から、ゆっくりと時間をかけて治療するのではなく、即時に症状を抑える必要があると判断したために処方するものです。
皮膚科では患部の状態によって、かゆみや炎症が緩和されてきたら、弱めのステロイド剤に切り替えるなど強度の調整をしながらステロイド剤の処方する場合もあります。
ステロイド剤だからと言って毛嫌いするのではなく、心配であれば医師からもしっかりと説明を受けたうえで、塗布回数や塗布量、使用期間をしっかりと守り使うようにしましょう。
汗疹でかゆみなどが出ている人は皮膚が敏感な状態になっているため、汗を洗い流す際も固形せっけんやボディーソープなどもかゆみの原因となってしまう場合もあるので基本的には使う必要はありません。
どの薬を塗布するうえでも、まず汗疹のできている患部を水で洗い流し、汗だけでなく汚れなどを落とし、そのあとしっかりと水分を拭きとるようにしましょう。
汗疹は汗をこまめにふき取る、汗で濡れた衣類はすぐ着替える、汗は水で洗い流すなどを心掛けることで比較的予防もできるものです。しっかりと気を配ってあげるようにしましょう。
まとめ
汗疹の処方薬ステロイドもしっかり学んで使えば完治も早い！（後編）
子供にもおすすめの汗疹の薬とは？