公共の場で叫んだり、大泣きしたりする我が子の行動に悩んでいるママたちも少なくないと思います。癇癪持ちの子供はふとしたときに急に怒り出したり大騒ぎするために、ママとしてもどう対応してよいのか戸惑いながらも、自身のストレスもたまります。
今回は 癇癪とは どのようなことかをご紹介します。
ママを悩ます癇癪とは病気なの?治すことはできるの?(前編)
癇癪とは?
「癇癪持ちの我が子は何かの病気ではないか?」と日々つらい思いと戦っているママたちも少なくないと思います。まず癇癪とは病気ではないということをしっかりと理解する必要があります。
癇癪は自我の芽生えに加え、主に空腹、欲求不満、疲労などが原因と考えられています。
今まで自分の意思で何もできなかった子供が、生後4ヶ月くらいでやっと「ぶー」「ばー」などの喃語(なんご:意味のない2つ以上からなる乳児が自発的に発声する言葉)が始まり、生後10ヶ月から11ヶ月ころになるとお菓子やミルク、ご飯などに対して「まーまー」や「まんまー」など単語数はわずかですが、少しずつ意味を成す言葉を発するようになります。
そして1歳を過ぎたころになると、ママや大人たちの口まねだけでなく自発的に発せられる単語も大幅に増え、車を指差しながら「ブーブー」と言ったり、犬を見つけて「ワンワン」などと言い始めます。
こういった経緯をたどりやっと2歳前後で「ママ、まんまー」や「ワンワン、いないねー」などのような2語文が話せるようになります。言葉を発するだけでもこれだけ長い期間をかけるのです。
そして歩くことに関しても生後7ヶ月から8ヶ月ころにハイハイが始まり、8ヶ月から9ヶ月頃にはつかまり立ちができ、1歳以降くらいから少しずつ一人歩きができるようになります。このように乳幼児期の成長は目まぐるしいものといます。
精神的な面でも大きな成長を迎えます。一般的に2歳ごろからイヤイヤ期がはじまり、3歳ごろから人生初の反抗期が始まります。自発的におしゃべりすることもでき、走り回ることもできるようになったことによって自我が芽生えはじめ、幼いながらも今まで制約されていた行動や感情がわき出し自ら表現しようとする欲求が強くなるころです。
この表現方法の一つに癇癪があるということです。イヤイヤ期などは親にとって非常に都合が悪いことを要求してくる場合もあります。しかし危険なことや暴力的なことなど以外はできる限り上手に子供の要求に答えてあげられるよう努力しましょう。
自我が芽生えてきた時期に、親から「ダメ」など抑制する言葉ばかり突きつけられると、反発の気持ちが大きくなって癇癪という行動に出やすくなります。癇癪はママたち親たちにとってはとても厄介なものかもしれません。
しかしきちんと子供が成長して自我が芽生えてきた証と考え、上手に付き合ってあげるようにしましょう。
まとめ
ママを悩ます癇癪とは病気なの?治すことはできるの?(前編)
癇癪とは?