小さな子どもが癇癪を起こすのはよくあることです。自分の気持ちをうまくあらわすことができないため、周囲の人に反発した態度をとったり、乱暴な行動にでたりします。
癇癪 は成長過程のひとつととらえ、親がきちんと向き合ってあげることで乗り越えることができます。
子どもの成長過程であらわれる癇癪との向き合い方(前編)
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癇癪とは
癇癪(かんしゃく)というのは、子どもが成長するにあたって起こる自分の気持ちをあらわすための表現のひとつとされています。癇癪は成長過程のひとつととらえるとよいでしょう。
これは小さな子どもにはよくみられることで、適切な対処法をとることで、親子ともにさらなる成長を遂げることができます。
癇癪を起しやすい時期
癇癪があらわれる時期は人によって異なりますが、多くの子どもは2歳前後と6、7歳前後というふたつの時期に癇癪を起こしやすくなります。まず、子どもは2歳ぐらいになると、しっかりと歩くことができるようになり、行動範囲がそれまでよりもぐっと広がります。
ですが、言葉を思うように使えないため、動くことはできても、それに伴う想いを正しく伝えられないという状況に陥りがちになります。このとき、子どもはどのようにすれば自分の気持ちをうまく表現できるのかがわからないため、癇癪を起してしまうことがあります。
癇癪を起こして、親や周囲の大人に自分の気持ちを理解してもらおうとしているというわけです。これは多くの子どもが経験することで、とくに心配する必要はありません。
小学校に入学してから、癇癪を起こしやすくなる子どもがいます。それまでの経験では、優劣をつけられることがなかった子どもでも、運動や勉強、学校での生活などで出来が問われるシーンが増えていきます。
ほかの人とくらべて、自分が出来ないことを知って劣等感を感じるようになり、ストレスとなっていきます。すると、蓄積したストレスによって、突然、怒りが爆発してしまい癇癪を起こしてしまうことがよくあります。
折り合いをつけ、いろいろなことを乗り越えていく小学校での生活は、子どもが社会性を身に着ける上で非常に大切です。一時期、癇癪を起こしやすくなっていたとしても、多くの場合は、年齢があがるとともに自分をコントロールできるようになっていきます。
まとめ
子どもの成長過程であらわれる癇癪との向き合い方(前編)
癇癪とは
癇癪を起しやすい時期