感染性胃腸炎 は感染力が強く、さまざまな場所で うつる 病気です。子供が感染性胃腸炎にかかったとき、家族が看病するときにどうすればよいか、気をつけるべきことをまとめました。
感染性胃腸炎が子供から家族へうつる場合について
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感染性胃腸炎とは
感染性胃腸炎は別名「胃腸かぜ」や「お腹のかぜ」とも言われており、子どもから大人までうつりやすく、感染の拡大を引き起こしやすい病気です。症状は主に嘔吐と下痢、発熱などの症状を引き起こします。感染性胃腸炎にはウイルス性のものと細菌性のものがあります。
感染経路としては、外出した時にウイルスや細菌が建物や室内の空気中に浮遊していて吸い込んでしまったり、感染性胃腸炎になった人からドアノブ等を介してウイルスや細菌が子どもの手に付着し、その手で顔や口を触った際に経口感染してしまうようです。
ウイルス性の感染性胃腸炎の特徴について
ウイルス性の感染性胃腸炎としては、ノロウイルスとロタウイルスの二つのウイルスが主にあります。
ノロウイルスの症状の特徴
ノロウイルスの場合、嘔吐や下痢が主な症状です。特に嘔吐の症状が強いのですが、1日から2日もすれば、症状が改善することが多いようです。ノロウイルスは子どもから大人までかかりやすいので、家族みんながうつりやすい病気です。
ロタウイルスの症状の特徴
ロタウイルスの場合も嘔吐や下痢を引き起こします。特徴としては、下痢の色が白く、また酸っぱいにおいがします。そして、発熱することも多く、症状が1週間程度続くこともあります。
ロタウイルスは大人よりも乳幼児へうつる事が多いのですが、有効な手段としては予防接種がありますので、子供が小さいうちは、かかってしまう前に予防接種で対策しておくと安心です。
ウイルス性の感染性胃腸炎の治療について
ウイルス性の感染性胃腸炎の治療としては特効薬がありませんので、下痢や嘔吐の対処療法として整腸剤や吐き気止め、発熱があれば解熱薬が処方されます。
自宅療養中は安静に過ごし、少しづつ水分補給をして脱水症状にならないよう十分注意しましょう。そして症状が改善して食事がとれそうになったら消化の良いものをとるようにしましょう。
細菌性の感染性胃腸炎の治療について
細菌性胃腸炎の場合も症状は嘔吐と下痢です。特効薬のないウイルス性感染性胃腸炎の場合と違い、薬としては抗生物質が有効です。
細菌性胃腸炎の場合には、ウイルス性と違って水分補給だけの対応では症状が改善しないこともありますので、もし嘔吐や下痢の症状が数日たっても良くならない場合は、お医者さんに相談しましょう。
看病する家族が気をつけること
子どもが感染性胃腸炎にかかってしまったら、子どもの看病をする時にうつりますので、家族はマスクをつけて看病し、こまめに手洗いをして予防しましょう。
子どもが嘔吐したものを処理する場合にうつりやすいので、処理方法には注意が必要です。嘔吐したものを掃除する時は使い捨ての手袋を使い、吐物をふきとったら、手袋は一緒にビニール袋に入れて袋の口をしっかり閉じて捨てましょう。
感染性胃腸炎のときの水分補給について
感染性胃腸炎で嘔吐や下痢の症状が続くときは脱水症状になりやすいので、水分補給が必要です。水分を多量にとりすぎると、どうしても吐いてしまうので少しずつ無理なく補給しましょう。
また、たくさん水分を取るうちに電化質のバランスが崩れてしまいますので、OS―1やイオン飲料を飲む方が良いでしょう。
感染性胃腸炎の予防について
感染性胃腸炎の治療を受けて、すぐによくなる場合もあります。症状が改善したからといってすぐに学校など外出する事は2次的に感染を拡大してしまいますので控えた方が良いでしょう。
感染性胃腸炎がうつってしまう経路は空気中のウイルスや手が触れた時に手から感染することが多いようです。外出する際にはマスクを着用し、帰ったらしっかり手洗いとうがいを行うことで予防につながります。
まとめ
感染性胃腸炎が子供から家族へうつる場合について
感染性胃腸炎とは
ウイルス性の感染性胃腸炎の特徴について
ウイルス性の感染性胃腸炎の治療について
細菌性の感染性胃腸炎の治療について
看病する家族が気をつけること
感染性胃腸炎のときの水分補給について
感染性胃腸炎の予防について