感染性胃腸炎は、子供が集団生活をしているとよく耳にする病気の一つです。保育園・幼稚園・小学校などでは出席停止の措置がとられる場合もあります。
そこで、 感染性胃腸炎 の 潜伏期間 や、感染した場合に出る症状などについて調べました。
子供の感染性胃腸炎、潜伏期間や症状は?
感染性胃腸炎とは?
感染性胃腸炎は、ウイルス性の胃腸炎と細菌性の胃腸炎の総称です。ノロウイルス・アデノウイルス・ロタウイルスなど、原因となるウイルスの名前で呼ばれることもあります。子供のいる方は、何度も耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ノロウイルス・ロタウイルスは、ウイルスが付着した食品や飲み物が口から体内に入ることで発症し、広がっていきます。毎年11月から4月頃にかけてが流行時期とされています。牡蠣やアサリなどの二枚貝を食べることで感染しやすいと言われています。
アデノウイルスは「夏風邪」や「プール熱」とも言われるように、夏の時期に流行がみられる感染性胃腸炎です。
このように、感染性胃腸炎には流行する時期がありますが、基本的には一年をとおして感染のリスクがあるため、普段からしっかりと予防することが大切になります。
感染性胃腸炎の潜伏期間はどれくらい?
感染性胃腸炎の潜伏期間は原因となるウイルスによって異なります。ここでは、先ほど紹介した代表的な3つの感染性胃腸炎について、潜伏期間を紹介します。
ノロウイルス
ノロウイルスは潜伏期間が短く、感染から10時間から48時間で症状が出るのが特徴です。牡蠣を食べることで感染するというイメージが強いかもしれませんが、ノロウイルスに汚染されている食品・飲料であれば牡蠣に限らず発症します。
また、一度感染しても免疫ができないため何度もかかることがあります。
ロタウイルス
ロタウイルスの潜伏期間は2、3日と言われています。主に集団行動をとる乳幼児に感染が広がります。一度感染すると免疫がつくため、予防接種で感染を防ぐことも可能です。
アデノウイルス
アデノウイルスの潜伏期間は5日から7日ほど、と長くなっているため感染源がわからないことも多くあります。ですが、保育園や幼稚園・学校で流行がみられるなら感染する可能性が高くなりますので、予防措置をしっかりととることが大切になります。
感染性胃腸炎にかかると、どのような症状が出る?
ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスともに、発熱・嘔吐・下痢といった症状が出ます。感染性胃腸炎の原因になるウイルスは、体内に入るとその数を爆発的に増やします。
すると、私達の体は体内に侵入したウイルスを排出するために嘔吐・下痢などの症状を起こします。
ですので、吐しゃ物・排泄物の中にはウイルスがあるため、患者の看病をする際には2次感染に気をつける必要があります。特にノロウイルスは感染力が強く、嘔吐・下痢などの症状も重くなりがちですので、注意しましょう。
また、アデノウイルスは発熱・嘔吐・下痢以外に、咽頭炎や結膜炎などの症状が出ることがあります。結膜炎を発症した場合、子供はつい目をこすったりしてしまいますので、その手からさらに感染者を増やしてしまう可能性があることを覚えておきましょう。
保育園や幼稚園、学校にはいつから行けるの?
感染性胃腸炎にかかったら、基本的には子供が通っている保育園・幼稚園・学校のルールに従って登園・登校をするようにしましょう。中には、「医師の許可が出てから登園・登校」というルールを持っているところもあります。
もしそういったルールがない場合には、発熱・嘔吐の症状が完全に治まってから登園・登校するのが目安となります。
ただし、注意しなければならないのは嘔吐や下痢の症状が治まっても、排泄物の中ではウイルスがまだ活動しているということです。
通常であれば発症から約1週間でウイルスは減りますが、長ければ約1ヶ月はウイルスが存在しますので、二次感染しないように予防に努める必要があります。
まとめ
子供の感染性胃腸炎、潜伏期間や症状は?
感染性胃腸炎とは?
感染性胃腸炎の潜伏期間はどれくらい?
感染性胃腸炎にかかると、どのような症状が出る?
保育園や幼稚園、学校にはいつから行けるの?