誰もが必ず一度はなったことのある、蕁麻疹。気が付いたら蕁麻疹が出ていた、といったことはよくあります。そんな蕁麻疹の正体はアレルギー反応です。とても身近な蕁麻疹ですが、実はその原因を特定するのは容易ではありません。
それでは、 蕁麻疹 とは一体どんな症状なのか、そして、その原因としてどのようなものが考えられるのかを見ていきましょう。
アレルギー反応である蕁麻疹。その症状と原因について。
蕁麻疹の症状
蕁麻疹はアレルギー反応の一種です。皮膚にかゆみのある発疹ができます。発疹の大きさは様々ですが、表面が平らで、盛り上がっており、周りが赤くなっているのが特徴です。
蕁麻疹は皮膚にだけでは出るのではなく、体中どこにでも現れます。急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹とがあり、1週間以内に治る蕁麻疹を急性蕁麻疹、1か月以上続く蕁麻疹を慢性蕁麻疹と呼びます。
赤ちゃんや小さな子供の蕁麻疹は大抵の場合、急性蕁麻疹で、発疹は数時間から数日で消えてしまいます。また、あとに残ることはありません。
蕁麻疹の原因
蕁麻疹はアレルギー反応ですが、その原因を特定することは容易ではありません。薬が原因のこともあれば、風邪などの感染症が原因のこともあります。また、日光の浴びすぎによって起こる日光アレルギーや、気温の激しい変化などに体が上手く対応しきれずに起こるストレスが原因の場合もあります。
原因を突き止めるには、「いつも何か同じことをした後に蕁麻疹が出る」といったパターンを見つけることが必要です。例えば、「陽射しのきつい日に長時間お散歩をすると、必ず後で蕁麻疹が出る」といったパターンが見つかった場合は、蕁麻疹の原因は恐らく日光ではないか、と推測が付きます。また、新しい薬を服用した後に蕁麻疹が出た場合には、その薬の服用を一度止め、医師に相談をすることが大切です。
赤ちゃんや小さな子供の場合は、食物アレルギーの初期症状として蕁麻疹が出ることがよくあります。食後1~2時間以内に蕁麻疹が現れた場合は、食物アレルギーが原因だと考えてよいでしょう。
食物アレルギーは、特定の食品を摂取した時に現れるアレルギー反応です。赤ちゃんや小さな子供は、消化機能や免疫機能が未発達であるため、大人に比べ食物アレルギーを起こしやすいのです。
「食物アレルギーが原因で蕁麻疹が出た」、と考えられる場合でも、勝手に自己判断をしてはいけません。自己判断で、いくつかの食物勝手に除去してしまうと、赤ちゃんや小さな子供の成長に影響が出てしまうことがあります。ですので、食物アレルギーが疑われる場合は必ず病院を受診しましょう。
病院では、血液検査や皮膚検査といった検査をして、アレルギーの原因を調べます。アレルギーの原因が特定できた場合は、除去食療法を通じて、食物アレルギーに対する治療を行うこともあります。
蕁麻疹の治療とケア
蕁麻疹はほとんどの場合、急性蕁麻疹で、数日もすれば自然に消えていきます。ですので、軽い蕁麻疹の場合は家で様子をみるだけで自然に治ります。もし、蕁麻疹のかゆみが強いようなら、冷たくしたタオルやタオルで包んだ保冷剤などで患部を冷やしてあげると、かゆみが和らぎます。
蕁麻疹のかゆみが強い場合は、病院で抗ヒスタミン薬が処方されます。蕁麻疹が慢性化して繰り返される場合には、抗アレルギー薬を服用します。
病院受診の目安
蕁麻疹が顔や口の中にできてしまうと、のどが腫れて気道が狭くなり、呼吸困難や意識障害を起こす危険があります。ですので、顔や口の中に蕁麻疹が出来た場合には病院を受診しましょう。
また、すでに呼吸困難やめまいなど、蕁麻疹以外の全身反応が見られた場合は、危険ですのですぐに病院を受診します。蕁麻疹が慢性化して繰り返すときには、蕁麻疹の原因を特定する必要がありますので、医師に相談しましょう。
まとめ
アレルギー反応である蕁麻疹。その症状と原因について。
蕁麻疹の症状
蕁麻疹の原因
蕁麻疹の治療とケア
病院受診の目安