自閉症を含む発達障害の疑いのある乳幼児には感覚過敏が頻繁に認められます。感覚過敏のため他者から触られることを嫌う場合もありますが、逆に感覚が鈍感なためケガをしても気づかない、具合が悪くても気づかない場合もあります。
今回は、 自閉症 を含む発達障害を疑う 赤ちゃん や幼児のケガや病気についてご説明致します。
自閉症を疑う赤ちゃんの育て方(感覚過敏編)
ぶつけても泣かない
ハイハイがはじまり、つかまり立ち、伝い歩きが始まると壁や段差に頭をぶつけ、転んでしまうことがよくあります。
通常なら泣いてしまう子どもも多いのですが、発達障害の疑いのあるお子さんの場合、泣かずに立ち上がりまた動き始めることがあります。痛くないのかなと心配になってしまいますが、中には感覚が鈍感なため痛いという感覚が鈍いことがあります。
このような場合、泣かないから大丈夫と考えず、必ずケガをしていないか確認するようにしてください。また、壁や柱、段差には保護テープのようなものを貼り、例え転んでもケガをしないように対処する必要があります。
熱があるのに走り回っている
発達障害の疑いのある乳幼児の場合、熱があり具合が悪くても走り回っていることがあります。
通常、熱がある場合やお腹が痛い場合、気持ちが悪い時などは不機嫌に泣く子どもが多いのですが、発達障害の疑いのある乳幼児は感覚が鈍感なため、体の不具合に対しても鈍感な場合があります。また、言葉の発達の遅れから症状と言葉が一致しなく、伝えられないケースも認められます。
元気だから大丈夫と安心していると点滴をしなければならないくらい脱水してしまうことがありますので、細目に熱がないか確認するようにしましょう。
体が熱い、体が冷たい
発達障害の疑いのある乳幼児の場合、体温調整が苦手という特徴があります。夏の暑い日には体温が上がり過ぎてしまう、冬の寒い日やプールの日には体温が下がり過ぎてしまうことがあります。
特に暑い日には冷房を強くしてしまいがちですが、風邪の原因となりますので空調の設定温度は変えずアイスパックなどを利用すると良いでしょう。また、外出時もアイスパックを鞄の背中に面する場所に入れ体温が上がることを防ぐようにすると安心です。
寒い日やプールの最中も体温が下がり過ぎていないか確認するようにしましょう。保育園や幼稚園へ通園している場合は、体温調節が苦手なことを担任の先生に伝え日々の園生活やお泊り保育の時には気をつけてもらうようにしてください。
感覚過敏とは
発達障害の疑いのある乳幼児の場合、砂や粉が手に付くことを嫌がる、マットや跳び箱に掌が触れることを嫌がる感覚の過敏さが見受けられます。中には抱っこや手をつなぐ感覚でさえ、不快に感じる痛いと感じる子どももいます。
ですので、感覚が過敏なのだと理解をしていると、ある側面ではとても感覚が鈍感なことがあるのです。そのアンバランスさが発達障害ですので、注意してお子さんをみる必要があります。
外での活動に参加させても大丈夫?
感覚の過敏さや鈍感さが見受けられるお子さんの場合、保育園や幼稚園、託児所などお子さんを預ける機関には必ず情報を共有するようにしましょう。
またお子さんが年中組、年長組になりますと保育園や幼稚園の外での活動が増えます。お教室によっては子ども達だけでの遠足やキャンプなどの催しも開催されますが、開催者とよく相談をし、注意点を伝えた上で参加すると良いです。
どれだけ準備をしてもトラブルは起きますし、具合が悪くなることもあります。ですが、それは小学校への向けての課題が浮き彫りになったと捉え、問題の解決に励みましょう。
危ないから、できないからと活動に参加させないのではなく、開催者側の許可を得、なるべく他の子と同じように活動に参加させることが将来への自立へとつながります。
ひとりで行き、帰ってきた。楽しかった。そう感じられれば、それだけで十分立派なのです。例えトラブルが起きたとしても、幼少期から苦手なことを把握できることは良いことなのだと受け止めるようにしましょう。
まとめ
自閉症を疑う赤ちゃんの育て方(感覚過敏編)
ぶつけても泣かない
熱があるのに走り回っている
体が熱い、体が冷たい
感覚過敏とは
外での活動に参加させても大丈夫?