秋口からインフルエンザの予防接種を迎える季節となります。この時期にそのウイルスがどのようなものかを確認してみることも大事です。
冬場から春に向かう期間に猛威を振るう インフルエンザ ウイルス の 寿命 など認識しておくと対応策の選択肢幅も広がります。
インフルエンザとは…そのウイルスの寿命はどれくらい?
インフルエンザとは
インフルエンザウイルスが引き起こす病気です。前置きなく発熱・全身のだるさなどの症状があらわれます。感染率が高く、重篤になりやすいので、私たちが認識している風邪とは別物ととらえるべき病気です。
特に高齢者や乳幼児は重症化しやすいので要注意です。
飛沫感染
マスクなどを口にあてずにせきやくしゃみをすると、約1~2mの距離で飛びます。さらにひどいせきの場合などではそれにも増して遠く、3~5mくらいの距離で飛沫すると言われています。
感染者の飛沫したものをこの距離で受ければ、当然ウイルスをもらってしまいます。仮に離れた場所にいても、空気中にウイルスが舞っているところに居合わせれば、吸い込んでしまう可能性はあります。
子供にまだ発症していない段階でも感染している場合があるからマスクをするように促してもなかなか難しいとは思われますが、周りの人に移さないようにマスクをすることも大事だと説明してあげて下さい。
マスクを着用することでウイルスの拡散率を軽減できることは確かです。
ウイルスの寿命
ウイルスが体内に侵入して動ける期間は、基本的に7~10日ほどとされています。
この期間の目安として体内に抗体ができ、他人や生物に感染しなければウイルスは消えてしまいます。
しかしせきやくしゃみで体外に出たウイルスは、至る所に付着した状況で1~2日、マスクやちり紙・衣服に付いたケースは半日、金属・ステンレスなどは4日間ほど感染力を保つと言われています。
手洗い・消毒等は日頃から習慣づけることが必要です。
潜伏期間
インフルエンザウイルスの潜伏期は基本的に1~2日です。
せきやくしゃみで飛び散ったウイルスを吸引するとウイルスは約20分で粘膜から細胞内に侵入します。疑わしい時はすぐにうがいなどをしてウイルスを体外に出すように心がけましょう。
目安として感染している家族などと接して3日以上経過していれば問題ありません。
撃退法
冬場の低温・低湿度で長く生存できる時期に、インフルエンザウイルスは爆発的に流行します。そこで、高温・高湿度の環境を人工的に作って問題回避ができることも確かです。
机上で言えば、室温を最低でも25℃以上に保つと感染力が低下し、湿度を60%で維持できればウイルスはほぼ消滅します。
室温30度の場合、ウイルスの感染力は2日後に10分の1です。25度の場合、ウイルスの感染力は2日後に2分の1となり、5度ならばウイルスの感染力はほぼ減らないようです。
湿度50%ならば、ウイルスの生存率は約3%、60%ならばウイルスの生存率はほぼなくなります。
感染源
基本は、うがいと同様でせっけんを泡立てて手を洗い、きちんと洗い流すことです。念入りに指先の爪や指と指の間を洗い、きちんと洗い流すことが大切です。
豆知識として、薬用せっけんの成分であるトリクロサンは、細菌に有効な成分であるので、ウイルスには効果がありません。ウイルス感染によるインフルエンザには効果がないことを認識しておいた方が良いです。
また固形せっけんよりウイルスがつきにくいポンプ式のハンドソープがお勧めです。さらにマスクの使いまわしは厳禁と思った方が正解です。
予防接種の効果
予防接種をしたからインフルエンザに絶対にかからないとは限りません。しかし感染確率を下げる可能性や重篤になりにくいことは確かです。
効力は約半年~1年とされていますが、接種効果までに3~4週間を必要としますので、12月上旬までに接種することをお勧めします。
まとめ
インフルエンザとは…そのウイルスの寿命はどれくらい?
インフルエンザとは
飛沫感染
ウイルスの寿命
潜伏期間
撃退法
感染源
予防接種の効果