「胃腸炎の原因。食中毒と心の問題も。(前編)」では、胃腸炎の原因となる食中毒を細菌性とウィルス性にわけご説明いたしました。後編では、 胃腸炎 の 原因 となる心の問題についてご説明いたします。特に春は、子供にとって環境の変化の大きな季節です。胃腸の症状を訴えたときはSOSとして耳を傾けましょう。
胃腸炎の原因。食中毒と心の問題も。(後編)
胃腸炎の原因(心の問題編)
腸は第二の脳と言われるように、ストレスに弱い臓器です。機能性胃腸症や、ストレス性胃腸症と言われる、いわゆる神経性胃腸炎として胃腸症状に表れることがあります。ストレスを感じることで自律神経の動きがにぶり、そのために胃腸症状があらわれます。
この原因となるストレスは子供によってさまざまですが、乳幼児期には離乳やトイレットトレーニング、親のだ抱っこの仕方が乳幼児のストレスとなりがちです。学齢期には友人関係や勉強に関することなど、ストレスの種は複雑化していきます。
共通して言えることは、どの年代においても家族の不仲やいさかい、家族との関係がストレスの原因となりやすいです。
子供の胃腸炎の原因となるストレス
0歳~3歳の子供は、眠いのに眠れない・離乳・抱っこの仕方が合わない・DVや両親、家族の不仲・下の子ができてお母さんを取られたと感じている・トイレットトレーニングなどがストレスの元と考えられます。
熱がなく原因不明の嘔吐、胃腸炎が出た場合、こういったことが背景にあるかないかちょっと見直してみてください。
4歳~5歳になると、トイレットトレーニング・保育園、幼稚園での人間関係・家族との関係・物欲が解消されていないなどが例としてあげられます。0歳から3歳と重なる原因も多くありますが、集団生活による人間関係に慣れておらずに、ストレスを感じることがあります。
幼稚園、保育園などでお母さんと離れることが苦痛な子供が、春先特にに精神的な胃腸炎になりそうです。
6歳~10歳になると徐々に思春期の準備が始まってきて、精神的にも複雑さを増していきます。家族との関係・学校生活での人間関係・物欲が満たされない・勉強の面での劣等感・習い事での忙しさなどがあげられます。
といってもこの時期は思春期の前段階で、まだ悩み自体は単純に見えますが、抱えているストレスは本人にとっては大きいものです。胃腸炎の症状が繰り返し起こるようなら、精神的な胃腸炎を疑いましょう。
11歳~18歳では、反抗期真っ盛りとなり、本人の心や体の変化が顕著で大きなストレスが行動や健康面で発現してきます。思春期の体の変化・思春期特有の心理変化・将来への不安・劣等感・物欲が満たされない・性的な目覚めなどが考えられます。
この年齢になると親が胃腸症状に気づかない場合もありますが、胃腸症状を訴えたときはSOSとして耳を傾けましょう。
まとめ
胃腸炎の原因。食中毒と心の問題も。(後編)
胃腸炎の原因(細菌編)
胃腸炎の原因(ウイルス編)
胃腸炎の原因(心の問題編)
子供の胃腸炎の原因となるストレス