子供が胃腸炎になると、神経性なのか、食べたものが悪いのか一刻も早く原因を知りたいものです。なぜなら原因によって、取る対策は全然変わってくるからです。
今日は 胃腸炎 の 原因 について項目別にまとめていきます。
胃腸炎の原因。食中毒と心の問題も。(前編)
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胃腸炎の原因(細菌編)
胃腸炎の原因として特に有名なのはサルモネラ菌です。重たい胃腸症状としてあらわれますが、原因として報告されている主だった食品は、鶏卵です。他に生肉にも気を付けなければなりません。
サルモネラ菌は十分な加熱で死滅しますが、生で取り込むことによって体内で増殖し、発症します。
原因となる食品の具体例は、自家製マヨネーズ、ケーキなどの生菓子、牛肉のたたき、レバ刺しなどです。早ければ摂取後6時間程度で発症します。
あまり聞きなじみはないかもしれませんが、腸炎ビブリオは、魚などに付着していて、魚介類のお刺身、お寿司などが主だった原因となります。
この食品を扱った包丁やまな板などの調理器具にも付着していますので、こまめに洗浄するなどして清潔に心がけましょう。
カンピロバクターは、食品では特に鶏肉の加熱が足りないもの、生の牛レバーに付着します。体の抵抗力が弱い子供や老人などの人はペットから感染することがあります。
動物のフンの中にカンピロバクターが寄生しているので、汚染されている井戸水が原因となる場合もあります。夏場など、井戸水のように貯蔵されている不潔な水に触れるのは注意が必要です。
死亡例も出ている腸管出血性大腸菌、O157が特に有名ですがこの腸管出血性大腸菌は、食べ物から体に入り、腸管に取り付きベロ毒素を生産します。この時の胃腸症状は大変激しく、血便をともなうことも多くあります。
このベロ毒素が血中に入り腎臓に達すると大変危険な症状としてあらわれます。十分加熱されていない肉、生野菜、調理済みの器具などが原因となります。
上記の細菌は食品の加熱で対応できますが、黄色ブドウ球菌は人の皮膚や傷口にいるので、調理後直接触れたものなどで感染することが多いです。
加熱した後の食品に触れることが原因となっていることが多くあり、原因となる食品の具体例は、おにぎり、サンドウィッチ、お弁当、巻きずしなどです。調理前は手をよく洗い、傷口があれば手袋をするなど対策を心がけましょう。
胃腸炎の原因(ウイルス編)
ノロウィルス・ロタウィルス・サポウィルス
冬場に大流行するこの三つの胃腸炎。感染しやすい人は違うのですが、原因は共通点が多いので、ともにまとめていきます。
ノロウィルスはカキなどの二枚貝に含まれているので、それを食べたことで一次感染するのですが、大流行するときの原因は、人から排せつ物を介しての二次感染です。ウイルスを含む吐しゃ物や糞便に気づかず触れたり、漂白剤を用いないで洗濯物をともに扱うことで感染します。
また、腸管アデノウィルスは、人の糞便などの排せつ物に触れることが原因となるところはノロウィルスなどと同じなのですが、飛沫感染も原因となります。
まとめ
胃腸炎の原因。食中毒と心の問題も。(前編)
胃腸炎の原因(細菌編)
胃腸炎の原因(ウイルス編)