家事や育児の合間にめまいや立ちくらみを感じたことはありませんか?たかが貧血と我慢しがちですが、重度の 貧血 になると発熱や動悸を発症、さらに悪化すると呼吸困難まで発症し、治療に 輸血 を必要とすることがあります。重度の貧血について、原因や治療法をまとめました。
貧血も重症化すると輸血が必要だということをご存知ですか?
重度の貧血が起こる原因は何?
一般的に「貧血」と言った場合、「鉄欠乏性貧血」を指すことが多くあります。単に血液中の鉄分が不足しているだけであれば、食生活を改善することで貧血の症状も改善できますが、体内のどこかで出血をしていることもあります。
貧血は女性に多くみられますし、日々家事や育児に追われていると軽く考えてしまいがちです。ですが、「貧血」の一言で片付けていると重症化してしまうこともあります。お子さんがめまいや立ちくらみを訴えた際にも、しっかりと対応してあげてください。
貧血には「鉄欠乏性貧血」のほかにも、「症候性貧血」や「巨赤芽球性貧血」「溶血性貧血」「再生不良性貧血」などがあり、場合によっては輸血をしなければ体調が改善しないことがあります。
さらに、骨髄に何らかの悪性疾患が発症する(白血病や多発性骨髄腫など)ことで、血液中の赤血球や白血球の数が減少し、貧血となる場合もあります。これらの病気でも貧血を改善する方法の一つとして輸血がおこなわれることになります。
たかが貧血、と思っていると実は別の病気が隠れていたということがありますので、症状がなかなか改善せず長引くようであれば、医師の診察を受けるようにしましょう。早期の正しい診断が、貧血と貧血に隠れている病気の早期治療を可能にしてくれます。
貧血は食べ物で改善できる?
体の内部で出血を起こす可能性のある病気(十二指腸潰瘍など)や、胃がん・大腸がん・肝臓がん、貧血が症状として現れやすい病気(慢性腎不全や甲状腺機能低下症など)がある場合には、原因となっている病気の治療を受けることが最優先です。
一般的な貧血に多い「鉄欠乏性貧血」であれば、意識的に食事から鉄分を多く摂取することを心がけることで改善することができます。
鉄分が多く含まれている食品は多々ありますが、より効果的に鉄分を吸収するためには、調理に一工夫することがおすすめです。家族の健康管理を任されているお母さんとしては、腕のみせどころです。
たとえば、ひじきに含まれる鉄分は「非ヘム鉄」で体に吸収されにくい特徴があります。ですが、ビタミンCや動物性たんぱく質を含む食品と組み合わせることで吸収率があがります。
また、中華料理でおなじみのキクラゲ(特に黒いもの)の鉄分は酢と一緒に摂ることでより吸収力がアップされると言われています。鉄分が多い食品として有名なのがレバーです。特に豚・鶏のレバーは貧血気味の方にとっては毎日でも食べたい食品の一つです。
鉄分の摂取が大切なことは分かっていても、ひじきやキクラゲ・レバーを毎日摂るというのは大変、と思われる方におすすめなのがココアです。
女性はもちろん、お子さんにも好まれますし飲みやすいのでココアなら毎日でも苦にはならないでしょう。ココアには鉄分だけでなく亜鉛・マグネシウムといったミネラル分が豊富に入っており、ポリフェノール・食物繊維といった栄養素も含まれています。
上手に食事から鉄分を摂取できるように心がけて、家族を貧血から守りましょう。
貧血治療で輸血を受けても副作用はないの?
貧血の症状が重い場合には、治療法として輸血が選ばれることがあります。貧血の治療で輸血をおこなう場合は、赤血球の輸血がおこなわれます。その際、血液型はもちろん血液の相性(輸血によって反応がおこらないかどうか)を調べたうえで患者の血液に合ったものが輸血されます。
とはいえ、他人の血液が体内に入るのですからアレルギー反応が起きる場合があります。症状は発熱や体にかゆみを感じる、というものになります。そのため、輸血によって貧血の治療をおこなう際には、医師からの説明がありますので、不安なことなどがれば確認をしておく必要があります。
まとめ
貧血も重症化すると輸血が必要だということをご存知ですか?
重度の貧血が起こる原因は何?
貧血は食べ物で改善できる?
貧血治療で輸血を受けても副作用はないの?