成長期に極端な食事制限を行うと、本来の成長を妨げてしまいます。きちんと1日3食の食事を摂取し、そこを基準に日常生活に適度な運動を取り入れることをお勧めします。 肥満度 を下げる為にどう向き合うべきか、問題解決を目指すてがかりを見つけます。
子供が肥満かどうか、「肥満度チェック」で確認できます!
肥満度の計算方式
子供が肥満かどうか調べる方法として、「肥満度チェック」があります。肥満度とは、小児体重が標準値よりどのくらい前後しているかを確認する事ができるのです。
カウプ指数
カウプ指数は母子手帳を利用する期間に特に用いられる体の発達具合を表す指数です。
カウプ指数=体重(kg)÷身長(cm)²×10⁴
[判定基準] カウプ指数 指標 判定
- 13未満 やせ
- 13~15未満 やせぎみ
- 15~18未満 正常
- 18~20未満 肥満ぎみ
- 20以上 肥満
ローレル指数
ローレル指数は学童の肥満の程度を表す指数です。
成人(高校生以上)は「ボディマス指数(BMIと適正体重)」使用可能です。
ローレル指数=体重(kg)÷身長(cm)³×10⁷
[判定基準] ローレル指数 指標 判定
- 100未満 やせ
- 100~115未満 やせぎみ
- 115~145未満 正常
- 145~160未満 肥満ぎみ
- 160以上 肥満
肥満の傾向と対策
肥満を考える時、昨今の傾向として幼少期から取り組む姿勢が大切になってきています。肥満自体から発生する問題は思春期から成人以降の年齢で深刻な問題に繋がります。
肥満児の30%は成人してからも肥満体質を改善できない傾向が強いようです。そのまま対処せずに放置しておくと、成人してからさらに病気にかかる率が非常に高くなります。良くない病気などを併発して、次々と体をむしばむのです。
運動不足・食生活の乱れ・夜ふかしなど、ひと昔前までは想像し難い現代のライフスタイルが、子供の肥満を増加させています。生活習慣病の低年齢化にも結びついているのも事実です。
文部科学省のある調査によると、1970年度~2000年度の30年間で、肥満の子供の数が約3倍に増えているそうです。
その内訳として、6歳児の約5%、12歳児の約10%が肥満という結果が出ています。この対策として子供の成長を妨げず、きつい食事制限などを行わずに運動を心掛ける取り組みが良策です。肥満を解消することを念頭において、毎日の生活を見直すことが必要になってきます。
遺伝の影響は?!
太めの体型は遺伝だから仕方ないと諦めていいものなのでしょうか?
母親が肥満ならば60%の確立で子供も肥満となり、父親が肥満ならば40%の確立で子供も肥満傾向にあります。両親が肥満ならば80%の確立で、子供も肥満となる可能性が高くなります。
確かに遺伝的な要素はあるかもしれませんが、ひとつ屋根の下で家族と一緒に生活しているのですから、親と同じ食事や摂り方になっても仕方がないのも事実です。そこに運動習慣といったものも加わり、特に母親の影響は大といっても過言ではないでしょう。
体質のせいにして、体に良くない肥満体型を諦める前に、肥満度チェックなどを目安に解決に導く取り組みにも触れてみます。
子供の肥満の変化と特徴
乳児の肥満
赤ちゃんが歩けるようになる年齢までは、たとえ太めでも必要以上に神経質にならなくても大丈夫です。歩行が開始されると運動量が増えるので、肥満はたいてい解決します。
幼児以上の小児の肥満
ひと昔前まで就学前の年齢の肥満は、さほど気にする事柄ではなかったようですが、昨今皆の意識が変化した為か肥満とは、どこからの基準で言われるのか気にする人が増えています。実際、肥満体質が成人になるまで続くようですと要注意です。
本人にとっても、肥満度を下げる対策の重要性が充分に理解できる年頃となっているので、減量することで体にとってメリットがあり、大きな病気に結びつかなくする為である事をきちんと説明すれば、理解してくれると思います。
本人・家族ができる肥満度を下げる対策・解決プラン
大人でも難しい食事制限、子供も同じです。無理な減量プランの肥満度を下げる対策にしない事をお勧めします。ストレスを受けると、どこかで発散を必要とします。その結果が買い食いにつながり、無意味になってしまいます。欲求不満がたまるとかえって、病気を引き起こす場合もあります。
肥満度を下げる対策を始める前には、なぜ減量が必要なのか? やせるとどんな良いことがあるのか? バランスがとれた方法になっているのか、肥満度チェックも含め親子で話し合って、子供が納得した上で、家族が一緒に取り組む姿勢が大切です。
じっくり時間をかけ、「3年間くらいで標準体重を目標にしよう!」という 気持ちの面でもゆったりした長期計画を立て、その計画通りに確実に減量していくことが現実可能なプランであり、成功への近道です。
まとめ
子供が肥満かどうか、「肥満度チェック」で確認できます!
肥満度の計算方式
肥満の傾向と対策
遺伝の影響は?!
子供の肥満の変化と特徴
本人・家族ができる肥満度を下げる対策・解決プラン