たくさんある予防接種の中で、最初に受けるのがヒブワクチンの予防接種です。近年、予防接種の種類がどんどん増えて、いつ、どんな予防接種をすればよいかを確認するのが大変ですね。その中でも、比較的新しい ヒブワクチン の 副作用 について知っておきましょう。
接種前に知っておこう、ヒブワクチンの副作用
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ヒブワクチンとはどんな病気を防ぐ予防接種でしょうか
ヒブワクチンとは、ヘモウイルス・インフルエンザ菌b型というウイルスへの抗体をつける予防接種です。このウイルスはどこにでもいて、健康ならば感染しても目立った症状はあらわれません。
しかし、ヒブワクチンが導入される以前は年間600人ほどがヒブ感染症による細菌性髄膜炎にかかっていました。一年間に細菌性髄膜炎にかかる約1000人のうち、60%が重いヒブ感染症だったということになります。
ヒブ感染症は、乳幼児が重症化しやすい感染症ですが、ヒブワクチンの予防接種をしておけば、95%重症化を防ぐことができるようになったということです。
ヒブワクチンの副作用はどんなものがあるのでしょうか
ヒブワクチンは、毒性をなくした不活性化ワクチンです。生きたウイルスを使う活性化ワクチンに比べて、副作用が出にくいといわれていますが、生後2カ月から接種が始まるので、小さい子供を持つお母さんにとっては心配になると思います。
軽度な副作用として
- 注射部位が赤くなる
- 注射部位が腫れる
- 注射部位に痛みがある
- 注射部位にしこりができる
- 発熱する
- 食欲がなくなる
- おう吐する
- 下痢をする
- 蕁麻疹が出る
- 咳をする
- ひどく眠気がする
- 体に痒みが出る
- 食欲不振になる
- 機嫌が悪くなる
以上のような副作用が考えられます。副作用が出た場合は、念のため医師に相談すると良いでしょう。
ヒブワクチンの重篤な副作用はどんなことが考えられるでしょうか
重篤な副作用というものは滅多におきるものではありませんが、ワクチンを接種した時は体の状態に注意しておかなくてはなりません。
重篤な副作用には次のようなものがあります。
アナフィラキシー症状
発疹が出る、寒気がする、顔や口の中に浮腫が出る、呼吸困難になる、血圧の低下、全身が赤くなる。
ショック症状
血圧低下による失神、意識がなくなる、皮膚や粘膜が紫色になる(チアノーゼ)、蕁麻疹が出る、動悸や息切れがする。
痙攣症状
筋肉が痙攣する、めまいがする、失神する、興奮状態が続く。
血小板減少性紫斑病
皮膚や粘膜から出血する、紫斑や青あざができる、歯ぐきから出血する、鼻血が出る、血尿や血便が出る。
このような症状が出た時には、すぐに病院に行ってください。
予防接種でヒブ感染症を予防しましょう
ヒブワクチンは2013年から定期接種となりましたが、世界から20年ほど遅れて定期接種になりました。
ヒブ感染症はヒブワクチンで予防しますが、生後2カ月になったら、できるだけ早く接種してください。生後6カ月以降になると、ヒブ感染症にかかる赤ちゃんが増えてくるので、早い方がいいようです。
ヒブワクチンの予防接種のスケジュールを知っておきましょう
1回目は生後2カ月から接種できます。6か月までに合計3回、1歳を過ぎたら、追加接種で1回受けてください。同時接種できるものもあるので、詳しい予防接種のスケジュールについては、厚生労働省のヒブ感染症のページに出ています。
かかりつけの小児科で相談すれば、生まれてからの予防接種のスケジュールを教えてくれる病院もあるようです。
副作用も心配になりますが、ヒブワクチンに限らず、予防接種をすることで防ぐこともできる病気もたくさんあります。いつ、どんな予防接種が出来るかを把握して赤ちゃんを病気から守ってあげてください。
そして予防接種をしたあとは、しばらくは副作用が出ていないかを注意しておいてください。
まとめ
接種前に知っておこう、ヒブワクチンの副作用
ヒブワクチンとはどんな病気を防ぐ予防接種でしょうか
ヒブワクチンの副作用はどんなものがあるのでしょうか
ヒブワクチンの重篤な副作用はどんなことが考えられるでしょうか
予防接種でヒブ感染症を予防しましょう
ヒブワクチンの予防接種のスケジュールを知っておきましょう