ヘルペスは大人だけの病気だと思われがちですが、実はそうではありません。実は、ヘルペス患者の多くは小さい頃にヘルペスに感染しているのです。
赤ちゃんや子供にも見られる ヘルペス ですが、一体どのような 治療 をするのでしょうか。また、ヘルペスの再発を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。
子供にも多いヘルペス。治療方法と再発防止方法は?
ヘルペスの治療は早めに始めることが大切。
ヘルペスの症状はムズムズするなど違和感から始まり、その後、赤い発疹や水疱が現れます。ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウィルスは症状が出はじめてから72時間で増殖のピークを迎えますので、早めに病院を受診し、適切な治療を開始することが大切です。
赤い発疹や水疱が現れる前に治療を開始すると、早く治すことができます。大人の場合と違って、赤ちゃんや小さな子供の場合は、ヘルペスを放っておくと、水疱の部分があとに残ってしまうことがあります。ですので、病院で医師の指示通りに治療をすることが大切です。
ヘルペスの治療に使われる薬は?
病院でヘルペスと診断されると、抗ウィルス薬が処方されます。ヘルペスの治療に使用される抗ウィルス薬には、ビダラビン(軟膏)、アシクロビル(軟膏または飲み薬)、バラシクロビル(飲み薬)などがあり、どれもウィルスの増殖を防ぐ効果があります。
どの薬が処方されるかは、症状によって異なります。ヘルペスが軽症の場合、5%アシクロビル軟膏(ゾビラックス軟膏)や3%ビダラビン軟膏(アラセナA軟膏)が処方され、これらの軟膏を1日数回塗ります。
ヘルペスの症状が進行している場合には、抗ウイルス内服薬で治療します。アシクロビル(ゾビラックス)、バラシクロビル(バルトレックス)、ファムシクロビル(ファムビル)を内服する治療を5日ほど続けます。
また、目の角膜にできるヘルペス・単純ヘルペス角膜炎の場合は、眼科でトリフルリジンの点眼薬が処方されます。医師の指示通りにきちんと治療を行えば、大抵の場合1~2週間で治ります。
口の中に口内炎ができるヘルペス性歯肉口内炎の場合には、口の中が痛み、食事をきちんととれないことがあります。その場合、脱水症状を防ぐためにも、こまめに水分補給をし、ゼリーやヨーグルト、プリンなど、のどごしの良いものを食べさせてあげましょう。
ヘルペスの拡大を防ぐには?
ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウィルスはとても感染力の強いウィルスです。ヘルペスを触った手で体の他の部分の傷口を触ってしまうと、ヘルペスが広がってしまう恐れがあります。
ヘルペスの感染源は接触感染で、簡単な接触ですぐ感染してしまいます。ですので、ヘルペスの症状が出ている部分を触った後は、きちんと手を洗うことが大切です。
また、赤ちゃんや小さな子供の場合、無意識にヘルペスの水疱を触ったり、掻きむしったりすることがあるので、あまり患部に触れないように十分気を付けてあげましょう。
ヘルペスの再発を防ぐには?
単純ヘルペスウィルスに一度感染すると、生涯単純ヘルペスウィルスと付き合っていくことになります。単純ヘルペスウィルスは神経細胞の中にもぐりこみ、普段はおとなしくしています。
しかし、風邪や疲れ、ストレスなどで体力や抵抗力が落ちたときに、単純ヘルペスウィルスは活発となり、ヘルペスを再発するのです。それでは、ヘルペスの再発を防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。
単純ヘルペスウィルスが活発にならないためには、日ごろから規則正しい生活を守り、バランスの良い健康的な食事内容になるよう気を配ってあげましょう。強い紫外線を浴びすぎることは免疫力を低下させてしまうので、お出かけの際や外で遊ぶ時は帽子をかぶることを習慣にしましょう。
また、過剰な精神的ストレスもヘルペス再発につながることがあります。子供が精神的ストレスをためないためにも、思いっきり遊びまわれる時間を確保してあげるとともに、十分な睡眠時間もきちんと与えてあげることが大切です。
まとめ
子供にも多いヘルペス。治療方法と再発防止方法は?
ヘルペスの治療は早めに始めることが大切。
ヘルペスの治療に使われる薬は?
ヘルペスの拡大を防ぐには?
ヘルペスの再発を防ぐには?