なんだか喉がイガイガする、風邪かな?と思ってかぜ薬を飲んでもなかなかよくならない…と思ったら 扁桃炎 だった!ということはありませんか。
風邪と似たような症状から始まりますが、風邪と同じように、空気感染で人にうつるのか、唾液などに原因の細菌やウィルスが含まれるなら、 キス したら うつる のか、気になります。
扁桃炎はうつる?キスしても平気?
扁桃炎の原因って?
扁桃炎とは、細菌もしくはウィルスによって、扁桃に炎症が起きてしまう病気です。扁桃というのは、口を大きく開けたときに喉の両側に見られるこぶのようなもので、普段は外から入ってくるさまざまな細菌やウィルスの侵入を防ぐ免疫器官として働いてくれます。
しかし、風邪やストレスなどで体の免疫機能が落ちていると、この扁桃自体が細菌やウィルスによって炎症を起こしてしまい、扁桃炎となります。扁桃炎を起こす主な細菌としては、溶連菌やぶどう球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌など、ウィルスとしてはアデノウィルスなどがあげられます。
扁桃炎の症状
扁桃炎の症状は、激しい喉の痛みや発熱、あごの下や頚部のリンパ節の腫れなどがあげられます。風邪などから併発することも多く、また風邪の症状と似ているので、ひどくなるまで扁桃炎と気付かないことも多いです。
また、慢性扁桃炎になると関節リウマチや腎炎などの合併症を併発する可能性もあり、注意が必要です。
扁桃炎の種類
扁桃炎には「急性扁桃炎」と「慢性扁桃炎」の二種類があります。上記のようなウィルス感染などによって、一時的に扁桃に強い炎症を起こすのが「急性扁桃炎」、1年に5回以上扁桃炎を繰り返すのが「慢性扁桃炎」です。
「慢性扁桃炎」にはさらに「慢性単純性扁桃炎」、「習慣性扁桃炎」、「扁桃病巣感染症」の3つのタイプに分けられます。
まず、「慢性単純性扁桃炎」とは、「急性扁桃炎」が治りきらずに継続しているタイプで、持続的な喉の痛みや違和感など、「急性扁桃炎」の症状の軽いものが持続します。
「習慣性扁桃炎」は、一年に何度も急性扁桃炎を繰り返すことによって、過剰に免疫反応を起こしてしまう状態になった扁桃炎です。免疫機能が不安定な子どもがかかりやすいと言われています。
「扁桃病巣感染症」は、扁桃自体の症状はそんなにないのに、腎臓や関節などに症状が出る病気で、代表的な病気に関節リウマチやIgA腎症などがあります。
扁桃炎ってうつるの?
扁桃炎の原因は風邪、喉の乾燥、免疫力の低下と言われていて、風邪や疲れで免疫力が下がったときに細菌やウィルスが体内へ侵入して扁桃が炎症を起こすと扁桃炎になります。
従って、扁桃炎自体が直接的にまわりにうつるということは基本的にはなく、うつる病気ではありません。扁桃炎の人に接近したり、扁桃炎の人とキスをしたからといって特にうつることはありません。
ただ、原因となるウィルスや細菌には感染する可能性がありますので、その時に免疫が下がっている状態であれば、それらの菌によって扁桃炎を発症する可能性はあると言えます。その意味では、間接的にうつったとも言えるかもしれません。
扁桃炎を予防するには
扁桃炎の原因は風邪、喉の乾燥、免疫力の低下なので、扁桃炎の予防をするには、これらを予防することです。
- 手洗いうがいをしっかりして、細菌の侵入を防ぐ
- 睡眠をしっかりとって体の調子を整える
- 部屋の湿度を40~70%に保つ
- マスク着用や鼻呼吸を意識することで喉の乾燥を防ぐ
- バランスの良い食事や適度な運動をして、規則正しい生活をする。
以上のようなことを意識して、風邪や喉の乾燥、免疫力の低下を防いで、扁桃炎を予防しましょう。
まとめ
扁桃炎はうつる?キスしても平気?
扁桃炎の原因って?
扁桃炎の症状
扁桃炎の種類
扁桃炎ってうつるの?
扁桃炎を予防するには