発達障害 は早期診断、早期療育が大切です。なるべく 幼児 のうちに 診断 してもらい適切な育児、療育に向かいましょう。また、診断名が成長とともに変化するケースもありますが診断名は後からついてくるものと大きくとらえることも必要です。
幼児の発達障害の診断、時期や診断後の対応は?(前編)
発達障害により異なる診断時期
発達障害の種類により診断される時期は異なりますから、まずはそれぞれの症状の時期について説明します。
発達障害の中で最も診断される時期が早いのが自閉症スペクトラムです。症状の色合いが濃い子ほど診断される年齢も低くなりますが、早い子で1歳頃には診断されるケースもあります。多くの子は3歳以降に診断されます。
ご両親の心が受け入れる準備をしていれば、早期療育の効果が高いので、発達障害の疑いを持ってる場合は早めに診断してもらい、早めに療育を受けさせましょう。
生後3か月頃からの発達状況のメモや編集した動画などを医師にみせると、症状が濃厚な場合早い段階で診断をしてくれるはずです。
生後3か月頃の自閉症スペクトラムの赤ちゃんの特徴は、お母さんと目を合わせない、抱っこをするとのけぞったり嫌がったりし、ベッドや床に寝かせると落ち着く、おっぱいを嫌がるなどの症状がみられます。
生後6か月以降になると、親の後追いをしない、人見知りをしない、この頃になっても笑わないことが特徴です。
1歳頃になると、クレーン現象があらわれる、指さす方向をみないなどがあります。クレーン現象とは、自閉症スペクトラムを持つ人の大きな特徴の一つで、手足が自分のものであるという感覚が希薄なので、人の手や腕を掴んで近くのものを取ろうとする行為です。
他に、感覚が過敏で特定の衣類しか着られない、音に必要以上に反応するまたは反応が著しく鈍い、特定のものしか食べることができないなどの症状があります。これらの症状をみて発達障害のうち自閉症スペクトラムであると診断されます。
次にADHD(注意欠陥多動性障害)ですが、これは4歳以降に診断されることが多いです。幼稚園や保育園での集団生活では、集中して話を聞いていないため指示を聞き人と同じ行動をとれない、動き回る、物をなくす、すぐに忘れるなどの症状があり、その症状をみて診断されます。
多動性衝動性の高い子ほど診断は早く、注意欠陥の特徴が優勢な子の方が診断時期は遅めです。
最後にLD(学習障害)ですが、この子たちは学齢期に入ってから診断されます。知的能力に問題がないのにも関わらずいつまでたっても文字が読めない、文字は読めるのに書くことができない特徴がある人たちをLDの中でもディスレクシア、ディスグラフィアなどと言います。
まとめ
幼児の発達障害の診断、時期や診断後の対応は?(前編)
発達障害により異なる診断時期