「発達障害の診断までと、診断後の生活はどう変わる?(前編)」では、発達障害であると気づくことの大切さ、そして診断までの流れをご紹介いたしました。後編では、 発達障害 であると 診断 された後、どのような療育を受けるべきなのかご紹介いたします。
発達障害の診断までと、診断後の生活はどう変わる?(後編)
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診断内容に沿った療育
療育ではOT(作業療法)、ST(言語聴覚療法)、SST(ソーシャルスキルトレーニング)など専門家に直接指導を受けるものもありますが、実は自宅での親御さんの日常的な療育が成果を大きく左右します。褒めて子供の自己肯定感をのばしながら、根気よく付き合いましょう。
とはいっても、家族の構成人数、母親の仕事の有無、子供の習い事などでとても毎日毎日療育を施せない場合もあると思います。
そんな時には放課後デイサービスの利用を検討しましょう。この頃の放課後デーサービスはサービス内容に工夫を凝らしたものが多く多彩で、事業所もたくさんあるので、自宅から通える範囲内でお子さんにあった療育を行っているところを探してみてください。
サービスの利用には「サービス受給者証」が必要になりますので、役場の福祉課に相談しましょう。
診断は恐くない
ずっと子供の困り感を抱えてきた親御さんの中には、診断を得てスッキリしたと思う方も多いとは思いますが、全く受け入れられない方もいると思います。
子供の程度によっては療育手帳の要件を満たしていることも多いものの、わが子が障害者手帳を持つことに抵抗を感じることもあるでしょう。ましてや「デイサービスだなんて。」という心もちも理解できます。
しかし、これまで一人で外に出したら迷子になって警察に保護されていたADHD児のお母さん、パニックを起こすから友達との外遊びができないと嘆いていた自閉症スペクトラムの子の親御さん、この子のために療育をすすめていきましょう。
診断から療育へと一歩進みだせば、二次障害の恐れは少しずつ緩和されていき、不適応を起こさず学校生活を送れる可能性は高くなっていくでしょう。
まとめ
発達障害の診断までと、診断後の生活はどう変わる?(後編)
診断内容に沿った療育
診断は恐くない