最近、問題視されがちな発達障害。「言葉が遅い、落ち着きがない。」などの行動を見ると、発達障害を疑うご両親も多いのではないでしょうか?
発達障害とは、広汎性発達障害や自閉症スペクトラム障害とも呼ばれ、最近では障害ではなく発達凸凹と捉える傾向もあります。主に、自閉症や高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)、学習障害のことを表しますが、今回は 発達障害 が起きる 原因 や付き合い方についてご紹介します。
気になる発達障害の原因とは?
現在、考えられている要因
発達障害の原因として、第一に考えられる要因は先天的要因です。つまり、遺伝です。
ですが、昔から根強く支持される説としては水銀説があげられます。水銀説とは、水銀含有量の高い魚介類を多く食べることにより脳に何らかの影響を与え自閉症などの発達障害が発症したという考え方です。
その他、妊娠中のトラブルという説もあげられます。妊娠中のトラブルとは、赤ちゃんがお腹にいる頃に何らかの衝撃をお腹に受けたのではないか、もしくは何らかのウィルスに感染したのではないかとい考え方です。また、妊娠中にお母さんが服用した薬が原因なのではないかとする意見もあります。
食べ物では、妊娠中にインスタント食品やレトルト食品をはじめとする食品添加物を多く含む食べ物を摂取したのではないか、アルコールやタバコなどの趣向品を口にしたことが原因なのではないかという主張もみられます。
あるいは、出生時の原因として、早産であったのではないか、分娩時に異常があったのではないか、また出生後すぐに何らかのウィルスに赤ちゃんが感染したのではないかという説まで唱えられています。
さらに、高齢の父親を原因とする説もあります。男性が35歳~40歳以上の場合、発達障害児が生まれる確率が30歳以下の父親と比較した場合、6倍も高いというデーターが存在します。
このように、はっきりとした原因はいまだ解明されていません。
先天的要因である可能性
発達障害の原因として、さまざまな意見が唱えられていますが、やはり先天的要因である可能性が最も高いでしょう。なぜなら、上の子供が発達障害の場合、次に生まれてくる子供も発達障害が認められるケースが多くあるためです。
その他、子供が発達障害と診断されたことにより、親も発達障害であると気付き診断を受けるケースも多くみられます。また、発達障害児のいる家庭では、親族にも発達障害者がみられる点なども理由としてあげられます。
さらに、発達障害児の男女比は4:1と言われており、男児の方が出現率は高いようです。
これらのことから、発達障害が妊娠中のトラブルや食品によるものならば、この4:1という男女比も家族や親族間で多く発達障害がみられるという理由も説明することができません。
現代医学では、発達障害は脳の機能障害とされ、遺伝的要素のある可能性が示唆されています。その点からも、発達障害は、先天的要因である可能性が最も高いと考えることが妥当でしょう。
ママのせいではありません
もし、お子さんが発達障害でも決して自分を責めないでください。多くのママ達は、妊娠中はケガや病気に気を付け、食べる物には特に気を配ります。
親の不摂生やしつけの問題だと心無い言葉を投げかける人もたくさんいますが、ママの不安や悲しみはお子さんに伝染します。
決してママのせいでもなく誰のせいでもないということを忘れずに、お子さんが将来自立するために何が必要なのか考え行動しましょう。
発達障害でも大丈夫
発達障害は脳の機能障害だと考えられていますが、決して人より劣っているということではありません。ただ、少し脳の使い方や物の感じ方が私たちとは異なるだけなのです。
ですから、少しの工夫や手助けがあれば出来るようになることはたくさんあります。理解の仕方が私たちとは異なるので、何かを教える時には教え方を変えるなどの工夫を試みてください。
また、発達凸凹という言葉の通り得手不得手の差が激しいという特徴がありますので、全てのことを平均的にはできないかもしれませんが、凸の部分を伸ばすよう明るく丁寧な育児を心がけましょう。
まとめ
気になる発達障害の原因とは?
現在、考えられている要因
先天的要因である可能性
ママのせいではありません
発達障害でも大丈夫